2024年4月19日

【類農園】「宇陀市公民連携まちづくりプラットフォーム」の(有)類農園と(株)ウエルアップの共催で、「宇陀こども起業塾」を実施しました

「宇陀市公民連携まちづくりプラットフォーム」に参画する株式会社類設計室(本社:大阪市淀川区、社長:阿部紘)の農園事業部(有限会社 類農園)と「株式会社 ウエルアップ」様が共催し、「宇陀 こども起業塾」を2024年3月20日(祝・水)に実施しました。

全員で20名の参加者が集まり、宇陀と大阪の子どもたちが交流しながら、起業について学び、これからの宇陀をどんな地域にしていきたいか考えました。
「起業」は実は身近な存在であること、会社を設立するにはどのような役割を持った人が必要なのか・何を決める必要があるのかを学びながら、グループで会社を設立し、宇陀で売り出す商品(ポストカード)を考えます。自分たちで戦略を練り、最後は投資家へのプレゼンテーションによる資金調達まで行われました。

起業について、そして宇陀市について学ぶ子どもたち

はじめは、講師より「起業家とは何か」について、クイズを交えながら学んでいきました。
子どもたちは「弁護士さんも八百屋さんも起業家なんだ!」と起業のイメージが膨らみ、親近感がわいた様子。また会社を設立するには何が必要なのかを学んだ上で、自分たちで面接を行い、お互いの役割・会社名を考え、各グループで会社を設立しました。会社設立にかかる投資のお金についてもしっかり学び、カリキュラム用のお金・株券を使って経営を管理していました。

面接を行う様子

次に「宇陀について知ろう~宇陀ってどんな所?~」というプログラム。
宇陀について自ら検索して調べたり、宇陀に住む子どもから地域のことやその魅力を聞いたり、また地域の方からも教えていただきながら、宇陀市の魅力を掘り下げました。

子どもたちは、「交通がもっと便利になったら嬉しいのかな~?」「地元の人も実感するくらいご飯もおいしい、空気もおいしいってすごく良い!アピールポイントになるよ!」とどんどん会話が盛り上がっていきます。

宇陀市の生産者の方々から材料をいただき、会社の商品をつくる

そんな魅力あふれる宇陀市を今後どんな町にしていきたいか考え、それぞれの会社で「宇陀市の魅力が伝わるポストカード」を作成していきました。

ポストカード作りでは、宇陀市を拠点とする「奈良産業株式会社」様、「森庄銘木産業株式会社」様から、それぞれ「鹿の革」と「宇陀のヒノキ・スギ」を。そして「一般社団法人Es」様からは、宇陀市の廃棄野菜を活用した染料である「抹菜」を提供していただきました。子どもたちはそれらを使い、ポストカードづくりに取り組みました。

投資家へプレゼンテーションを実施

投資家へのプレゼンテーションでは、会社の理念、どんな成果につなげたいと考えているのか、ポストカードに込めた意図を説明し、投資家に株券を買ってもらえないか打診をします。どのグループも、投資家からの質問に対してしっかり答え、またはグループで話し合い答えを出す様子から、各グループそれぞれ希望通り、またはそれ以上の投資を受けることができました。

<参加した子どもたちからの感想>

・皆で力を合わせてポストカードを作ることができてよかった。宇陀市の魅力を考えているときに、山や自然がたくさんあることが分かった。(小5)

・今回学んだ起業の仕方や、宇陀のこと、今後の課題についてしっかり学べてよかった。将来にも役に立っていくと思うので、忘れずにいたい!次は、お客さんに売る所までチャレンジしたい。(中2)

・起業するまでに、株に帳簿をつけたりする所など、かなり本物に近い形で起業を肌で感じ、起業のプロセスを学ぶことができた。(中3)

今後も有限会社 類農園は、今回のような教育プログラムをはじめ、宇陀市および宇陀市公民連携まちづくりプラットフォームに参画する企業と連携し、宇陀市の地域活性化に取り組みます。