2024年5月21日
伊那食品工業(株)さいたま営業所・かんてんぱぱショップ東大宮店がオープンしました
「年輪経営」で有名な伊那食品工業株式会社の営業所兼ショップ。年輪のように「育てる建築」をコンセプトとし、自然素材の活用と変化に柔軟に対応できる建築を目指しました。
関東平野の敷地に、本社がある長野県伊那市の中央・南アルプスの山並みを連想させる、屋根が連なるデザインとしました。構造は木造(在来軸組)とし、内装は柱・梁・天井の木材をそのまま見せ、壁仕上げの漆喰の調湿効果と重ねた居心地のいい吹抜けの空間構成にしています。特徴的な方形屋根と棟が連なる屋根は、垂木裏に鉄骨部材を配して水平スラストを抑えることで、吹抜け空間を梁が横断しない構造とし、屋根材は自然な風合いの経年変化が見られる無塗装の金属板を採用しました。
約200種類のかんてんぱぱ製品が並ぶ店内は、信州の魅力を感じられる木の温もりと広い空間が好評です。
(1)施設名:伊那食品工業(株)さいたま営業所・かんてんぱぱショップ東大宮店
(2)所在地:埼玉県さいたま市見沼区東大宮5丁目10-2
(3)構造規模:木造2階建て
(4)延床面積:469.61㎡
(5)竣工年月:2024年1月
(1) 正面外観:長野県伊那市の中央・南アルプスの山並みを連想させる外観屋根

(2) 夜間外観(1):夜は店舗の木漏れ日で温かみを表現

(3) 夜間外観(2):連続した垂木が店舗内に人々を導く

(4) 入口内観:大胆な木造の小屋組が来客者を出迎える

(5) 店舗内観:木造の小屋組みの店舗。吹抜けと大開口で気持ちの良い店舗
