2023年7月14日

建築設計、教育、農業に取り組む企業・類設計室
「経営基盤整備3ヵ年計画」を策定、全社員で議論を深め、実施へ

~「共創と協働」がテーマ。「人材を根幹とする共創経営」を掲げ、より開かれた組織と事業共創を推進~

株式会社類設計室(本社:大阪市淀川区、社長:阿部紘)はこのたび、経営基盤整備3ヵ年計画を全社員で策定し、実施をスタートさせました。計画のテーマは「共創と協働」。類設計室は50年にわたって全社員で議論を重ね、経営の重要な決定判断を下してきたほど壁のない組織であり続けてきました。今後はそのオープン性を社内社外問わず推し進め、より開かれた組織と事業共創の実現に向けて歩みを進めます。それらを実現させるために、「人材を根幹とする共創経営」を掲げ、一人一人の力を引き出せる体制改革と、5事業の共創と協働による新事業創出を行っていきます。
これからも社会と皆様の活力を産みだす事業を誠実に担い、日々の実践を通して社会に貢献してまいります。

■経営基盤整備3ヵ年計画策定を全社会議で発表~策定の背景と概要
<全社員の総意で決定>

弊社は3月17日に全事業部と本社社員の全員が出席する全社会議を開催。各事業部が2022年末から策定を進めてきた経営計画がまとめられ、「経営基盤整備3ヵ年計画」として会議で発表されました。この計画に対して、会議序盤に、事業部を横断したグループ編成で議論を深めました。その後に、オンライン参加を含む全社員が大会議場に集まり、各事業部の説明を受けた後にさらに議論を行いました。全社員で意見を交え、事業部の垣根を超えた提案がなされる活力ある場が形成されました。最後に全員が一致して計画を実施していくことを総意で決定しました。

<組織の再編>
弊社では21年からおよそ1年10ヵ月をかけて、新たな持続的成長に舵を切るため、創業から50年の経営の総括と改革を練り上げてきました。その中で、共創を推進していくために「事業統括部」と「経営統括部」を組織し、事業部横断的な戦略チームと委員会制を敷くなど、大きく組織体制の変革を促進させてきました。
事業機構は従来の設計事業/教育事業/農園事業/宅配事業の4業態から管財事業を加えて5業態へと再編・改組を実行。経営基盤整備3ヵ年計画では上記の変革を進めていく中で、事業方針を明確化しました。

今年度は、経営統括部に経営企画課、事業統括部に事業企画課を新設し、各部門と各課を超えて共創と協働をスピーディーに推進します。秘書課を経営統括部内に再編し、共創の場のコーディネーターとしての役割を担います。
教育事業内には、新規の戦略事業である、自然学舎・仕事学舎を立ち上げ、組織します。

新たな社内体制

■計画の内容と具体的な施策~5事業の共創の推進~
今期は、計画の1年目となり、策定した計画を本格的に実行していくことになります。

類設計室では、5つの事業による1つの事業体として、5事業の共創を進めます。

新規の戦略事業として、一過性でない自然体験活動を行う「自然学舎」を4月に立ち上げました。弊社が所有する大阪の彩都の豊かな山林や圃場と、奈良・三重の農園事業部の農場を使った、農園と教育の共創による教育事業です。

さらに、設計事業部の技術や知見を活かして、小中学生を対象にした、次世代の建築人材を育成する「こども建築塾」や、事業立案の力を育成する「こども起業塾」を運営する「仕事学舎」の立ち上げを今秋に計画しています。社内の事業部間の共創により、社会に求められる人材の育成に積極的に関わってまいります。

全部門において、DX戦略をこれまで以上に推し進めます。全社横断の人材マネジメントシステムや企業内統合検索システムの導入など、共創を促進するシステム構築を行います。

大阪本社の類ビルを、社外および社内の事業部間の共創推進の核となる場所へと改修します。今夏の完成を予定しています。

■設計事業~人が集まり育つ組織へ、大学との共同研究も加速~
設計事業は、「人が集まり育つ組織へ」をテーマに、年10%超(社員人数比)の採用を行い、人材拡大をはかります。人材の成長と技術継承を加速化させます。人材の技術力と人間力を基礎に、21世紀の先端市場を先導する有力クライアント様の戦略パートナーとなって協働し、バイオ・半導体・GX・新エネルギー・教育およびスポーツ文化・まちづくりなどを推進する業務に取り組んでまいります。

社外の企業や大学との共同研究や協働開発を積極的に行い、共創のネットワークづくりを進めます。現在、気候風土に根ざした環境デザイン手法の研究、地域産木材を活用した架構技術開発と温熱環境シミュレーションにおける協働研究、BIMを活用したワンモデル化による品質高度化とFM(ファシリティマネジメント)への活用を開始しています。

■教育事業~新教育の拡大で多様な学びの機会を提供~
教育事業は、「学び、探求、自然・仕事体験」をテーマに、どんなことがあっても生き抜く力を育成します。

コア事業の学習塾は、2016年に始まった探求講座による学びが、子どもたちの探求心を飛躍的に高める成果を上げています。探求心は生涯につながる力となることから、探求を学びの核として位置づけ、子どもたちの成長へつなげてまいります。
新教育の類学舎は、施設投資を行い、拡大整備します。昨年度30社100名以上の教育機関や企業の皆様からの視察もいただくとともに、企業インターンシップでの連携など、共創・協働の活動を進めています。
自然学舎、仕事学舎とも、相互の連携を強め、多様な学びを皆様にご提供します。

■農園事業~日本の農業経営のフロンティアへ~
農園事業のテーマは「日本の農業経営のフロンティアへ」。直営農場と、自社流通網と、直営の直売店舗をつなぐ一体的な経営で、高品質で美味しく、安全な食を、スピーディーに皆様にお届けしてまいります。
新たに販売企画グループを立ち上げ、無農薬・自然由来の堆肥を活かした独自の商品力を強化し、日本の自然や風土に叶う二十四節気の店づくりを進めます。
さらに、教育事業との共創、就学就農定住事業と農業生産の活性化に本格的に取り組みます。

■宅配事業~暮らしを支える、新たな市場の創造~
宅配事業は、好評いただいている誠実な宅配網のさらなる質の向上を目指し、独自に備えた700人のお届けさん(配布員の皆様)と共につくってまいります。お届けさんのネットワークを活かして、暮らしを支える、新たな市場の創造を目指します。

■管財事業~自社施設・資産の高度化~
管財事業は、業務の領域拡大を行い、人員を拡大。自社施設・資産の高度化を図っていきます。本事業でファシリティマネジメントの実践的知見を蓄積し、設計事業部と共に、お客様の資産活用の高度化提案にもつなげてまいります。

昨年2022年に創業50周年を迎えた類設計室は、「経営基盤整備3ヵ年計画」を実現させることで、「共創と協働」の企業として次の50年の歴史を歩んでいきます。

【お問い合わせ】
株式会社類設計室 経営統括部 広報課
電 話:06-6305-2222