東京大学は、柏Ⅰ、柏Ⅱ、駅前のサテライトキャンパスを含む柏キャンパス全体を、激変する社会状況に対応するための“学融合と社会連携の実験場であり、未知の分野へと分け入る知的冒険の場である”と位置づけた。この整備方針に基づき、産学官民の協働拠点として本施設には、東京大学の3つの部局が入居する。そこで、『イノベーションの拠点となる人と人との対話を生み出す空間づくり』を全体のコンセプトとし、建物を設計した。自然光がさす特徴的な3層の吹抜を介して、それぞれの活動が相互に見え、階段で往来できる空間とし、吹抜に面してどこでも仕事ができ、人との交流が生まれるスペースを配した。柏Ⅱキャンパスの特徴でもある緑豊かな風景を望めるように、実験室ゾーンは『研究環境ファースト』を目標とし、インナー型(中庭型)の設備バルコニーを採用。外の景色が見える居住性能の高い実験環境を実現し、ダブルコリドール型の平面形状とサービスバルコニーの設置により、将来の設備の拡張性に加えて、実験環境の安全性向上も図っている。
- 名称
- 東京大学(柏Ⅱ) 産学官民連携施設
- 建築主
- 国立大学法人 東京大学
- 所在地
- 千葉県柏市
- 主用途
- 大学、研究
- 竣工
- 2020年04月
- 延床面積
- 6,202.46㎡
- 構造
- RC造、一部:S造、SRC造
- 階数
- 地上3階
- 写真撮影
- ㈱エスエス根本健太郎写真事務所
- 認証
- 年
- 掲載メディア
- 近代建築2021年03月号