2020年9月15日

建設通信新聞に「中央区立阪本小学校・阪本こども園」の竣工記事が掲載されました。

弊社が設計・監理を手掛けた「中央区立阪本小学校・阪本こども園」が建設通信新聞(2020年9月7日発刊)に掲載されました。

この学校は“一番校としての誇りを未来へ”を志し、実現されました。
 
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〈一、一、一を冠とした唯一の学校の伝統と歴史〉

兜町・茅場町に位置する阪本小学校は、明治期の「第一大学区、第一中学区、第一番官立阪本学校」として創設されました。その147年の歴史の中では、復興小学校として東京大空襲の被害も地域の力で支えられるなど、古くから地域の活力源であり続けた学校です。
 
〈歴史ある意匠の継承と街の新たな表情〉

新校舎は、復興小のデザインや空間を各所に継承しています。正門は旧校舎の特徴であった「三連庇」と、中央区復興小学校として多く用いられた「アーチ形状」を取り入れ、地域に脈々と受け継がれるファサードを再生。敷地北側の坂本町公園に対しては、全普通教室を北向きで配置し、公園に子どもたちの元気な様子があふれる街の新たな表情を実現しました。
 
〈地域に根差し、100年の歴史を紡いでいく〉

目まぐるしく街の風景や人々が入れ替わる場所だからこそ、地域に根を下ろし、伝統を継承していく礎となる存在が必要です。地域の力で受け継がれてきた歴史の本源に触れて、未知なる課題へ創造の活力を燃やし、これからの地域を、日本を創っていく。そんな学校であることを願っています。
 
【施設概要】

(1)施設名:中央区立阪本小学校・阪本こども園
(2)所在地:東京都中央区
(3)構造:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 地下1階地上7階建て
(4)建築面積:2,366.79㎡(延べ面積13,247.12㎡)
(5)開設日:2020年8月

【施設の様子】

(1)エントランスとフーコーの振り子
新たな発見や創造、新認識を打ち出す勇気を育んで欲しいという想いから、地域の方からの寄付で設けられた。

(2)坂本町公園に開かれた学校の表情
公園に開かれた学校の活動が、地域の新たな風景に。

(3)昇降口と連続する開放的な図書館
下校時などに友達や先生とともにおしゃべりや学び合える空間。

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