2019年12月25日

イノベーションの協働拠点となる「東京大学 産学官民連携施設」が竣工

イノベーションの協働拠点となる「東京大学 産学官民連携施設」が竣工
千葉県柏市にある東京大学柏Ⅱキャンパスに産学官民連携施設が竣工しました。

東京大学は、柏Ⅰ、柏Ⅱ、駅前のサテライトキャンパスを含む柏キャンパス全体を、激変する社会状況に対応するための“学融合と社会連携の実験場であり、未知の分野へと分け入る知的冒険の場である”と位置づけています。この整備方針に基づき、産学官民の協働拠点として本施設には、東京大学の3つの部局が入居します。
そこで、『イノベーションの拠点となる人と人との対話を生み出す空間づくり』を全体のコンセプトとし、建物を設計しました。自然光が差す特徴的な3層の吹抜を介して、それぞれの活動が相互に見え、階段で往来できる空間とし、またどこでも仕事ができ、人と交流が生まれるスペースを吹抜に面した共用部に配しています。隣接する産業技術総合研究所の研究棟とも渡り廊下で接続し、相互往来できる計画としました。
また、柏Ⅱキャンパスの特徴でもある緑豊かな風景を望めるように、実験室ゾーンは『研究環境ファースト』を目標とし、インナー型(中庭型)の設備バルコニーを採用し、外の景色が見える居住性能の高い実験環境を実現しています。ダブルコリドール型の平面形状とサービスバルコニーの設置により、将来の設備の拡張性に加えて、実験環境の安全性向上も図っています。

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