2024年4月25日

「めぐるめく食卓会議in奥大和」に弊社農園事業部長が登だんしました

弊社農園事業部「類農園」の原大輔農園事業部長がこのほど、奈良県橿原市にある奥大和移住定住交流センターで開催された交流イベント「めぐるめく食卓会議in奥大和」に登だんし、類農園を紹介するピッチ(短めのプレゼンテーション)を行いました。

100人が100人「なんで設計会社が農園を?」

めぐるめく食卓会議は、三菱地所株式会社などが運営する「めぐるめくプロジェクト」が主催し、地域の食・農・水産・畜産に携わる人たちと全国各地でポジティブな活動をする人たちと出会いの場で、互いの気付きや、学び、確かなつながりが生まれることが期待されるイベントです。そのイベントのピッチに弊社農園事業部長の原大輔が立ちました。

原は、まず弊社の歩みについて触れました。

「52年前に建築設計の会社として設立した、当時6人の若者が始めたいわばベンチャーで、農園事業は1999年にスタートしました。そして農園のことを100人に話すと100人全員が『なんで設計会社が農業?』とたずねてくれます。(90年代に)バブルが弾けて『この先、会社としては事業展開をどう考えていこうか』というテーマを当時250人いた社員全員で2年くらいかけて考えた末、『食に関する仕事はなくならないだろう』という結論を出したのです」(原)

続けて次のように語りました。

「それに加えて、当時は食の安全に対する社会意識が高まりつつあり、さらに農業は担い手問題、地域の過疎化などが社会課題として顕在化していたこともあって、農を通して社会課題に応えていくことにしました。当時はそういうことに取り組んでいるところはほとんどなかったんです」

奈良の施設をリニューアルし、新たな事業が生まれる共創拠点へ

原は、設計部門から6人が農園事業に移り、彼らが農家さんのところで1年間の修業をし、農地も見つけていよいよ農園事業が始まったこと、有機栽培をしたけど、マーケットの評価が全然なくても売れず、それで2014年に直売所を立ち上げたことを話しました。

地域ブランドによる活性化や耕作放棄地を守っていこうとする思い。25年間で地域の信頼をこつこつと積み上げ、1年前には全社で経営基盤整備3ヵ年計画を推進することが決定し、宇陀の農園事務所を宿泊施設などを併設した複合施設にリニューアルすることが決まり、農×教育で担い手課題にも取り組んでいくと語りました。

「リニューアルする複合施設は25年秋ごろにプレオープンの予定です。まさに(めぐるめく食卓会議のような)ピッチイベントもできるようにしてきたいなと思っていますので、ぜひ皆さんに使っていただけたら。

もちろん私たちは野菜をつくって運ぶというのがメインなので、予定している複合施設の交流事業の真ん中には食というコンテンツがあります。皆が集まる時にご飯も一緒につくって食べて、車座になって話して、大人たちでなく子どもたちも交じって異世代交流の場にしたいです。その中から就農就業者をどんどん地域から輩出できれば。さらに新しい事業展開をしながら、地域の方々と触れ合うことで、市民事業が創出されていけばいいなと考えています」と締めくくりました。