木造3階建て小学校 「松田町立松田小学校」の校舎が完成しました
神奈川県西部、清流と緑豊かな松田町に、弊社が設計監理を担った純木造の小学校が完成しました。
文部科学省が推奨する「木の学校づくり先導事業」の支援を受けた全国3例目となる木造3階建て1時間準耐火構造の小学校です。神奈川県では初の大規模木造小学校となります。
◆木造学校のスタンダードモデルを目指して
約45年ぶりの小学校建替えは松田町の念願。地域の核となり、町の成長を牽引する事業として「松田と共に育つ 新しい学びの樹」をコンセプトに事業が進んできました。
これから全国に普及していく木の学校づくりモデルを目指して、構造は最も標準的な在来軸組工法を採用し、設計は尺貫・矩形モジュールで統一しました。学校の広い空間を実現するため、集成材と製材の最適な組み合せを検証し、費用対効果が最大限に得られる方法を追求しています。
◆子どもたちと共につくる学校
建設期間中、町民や在校児童を招待するイベントを複数開催。そのなかでも、約400人の児童全員が参加した木育ワークショップは大盛況でした。町産材ヒノキの木ブロックを3尺×6尺の合板に工夫して貼るイベントです。完成した52枚の「作品」を昇降口の内壁に張っています。2層吹抜けの大空間が、子どもたちの力で大迫力の空間になりました。ワークショップの様子
【施設概要】
(1)施設名 :松田町立松田小学校
(2)所在地 :神奈川県足柄上郡松田町
(3)構造 :木造+RC造
(4)建築面積:2,573.55㎡
(5)開設日 :2022年2月
【施設の様子】
(1)木に包まれた図書室
「児童たちに木に囲まれた空間で本を読んで欲しい」。そんな想いの結晶がメディア棟最上階の図書室です。天井を印象的なV型木張りにして、両翼から光を取り込む設計。明るく爽快な木の空間が生まれました。
(2)図書室へ続く階段
(3)木を活かした体育館
2本でワンセットになったV字型の登り梁を連続させ、体育館の大空間をつくっています。児童が触れる壁は神奈川県産のスギを使いました。床のフローリングと合わせて、迫力のある木の空間になっています。
(4)3教室がつながるフルオープン教室
児童たちのクラスルームには、教室と廊下を隔てる壁がありません。全て引き戸になっていて、開けると廊下と教室が一体的に使えます。教室の背面にも戸を設けているので、向かいのクラスだけでなく、隣のクラスともつながれます。3つのクラスルームが一つになって、習熟度別の授業など柔軟な運用が出来るよう工夫しました。
(5) 昇降口
昇降口では、全校生徒が参加したワークショップの作品がお出迎え。