葛飾区庁内「ZEB勉強会」に講師として登壇
葛飾区施設部営繕課が主催している、【庁内ZEB勉強会】の講師として、弊社ディレクターの野村徹と設備設計房キャップの羽根田誠が登壇しました。
勉強会のテーマは、『環境問題・省エネにおける、世界・日本の取り組み』。
弊社からは、ZEBの意義や取り組み事例を紹介し、小学校を題材に“適応能(てきおうのう)”を発揮するという考え方を講演しました。
人は、季節の変化に適応する“適応能(変化に対して身体の状態を保つ力)”という身体機能を進化の過程で得ました。
しかし、空調機器に頼りきりの環境に身を置き続けた結果、汗をかきにくく、熱中症になりやすい体質変化が近年発生しています。
そこで、日本の伝統的な建築のつくり方に倣い、風を取り入れ、土や木など自然素材で空間を構成することで、自然の調湿・温熱環境を活かすことができないか、という考え方を講演で紹介しました。
SDGsやカーボンニュートラルの達成が社会的にも注目されるなか、エネルギーを極力使わず、人間本来の“適応能”を気持ちよく発揮できる環境づくりへの挑戦に対して、葛飾区職員のみなさまからも関心を寄せるご感想をいただいています。
今後、意匠・構造・設備の一体的な解決方法を追求して“適応能”という考え方を具現化した空間・環境づくりを進めてまいります。