「大阪青凌中学校・高等学校」が近代建築7月号‟特集 学校建築”に掲載されました
弊社が設計・監理を手がけた『大阪青凌中学校・高等学校』が2019年10月竣工し、近代建築7月号に掲載されました。‟特集 学校建築”の中で紹介されています。掲載雑誌もぜひご覧ください。
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(以下、記事より抜粋)
生徒と先生の一体感をさらに高める校舎
1983年設立の本校は、授業の在り方から生徒の活力向上まで、学校運営方針について先生自ら議論し方針を決定し実践してきた。
その結果、生まれたのが、生徒の主体性を引き出す『Rising ひとつ上の自分へ』を掲げるライジングプロジェクトであった。そこでは、生徒が表舞台に立つことで、主体性に火をつけ、人間力を更に磨いていくことを目標にしている。
このプロジェクトの結果、先生と生徒の一体感のある学校になった。これらは、設計打合せで初めて学校を訪れたときから、肌で感じるほど浸透していた。そこで、このような歴史を継承して、さらに前進できる空間構成を行った。
大阪青凌の歴史を継承する建築空間
そこでまず、敷地内の既存自然林などを保全し、各室からの借景に利用することで、豊かな自然を肌で感じる校舎とした。また、ライジングヒルと名付けたエントランスを、丘陵地の7mの高低差を利用して設けた。そこは、単なる動線だけではなく、観客席を設けダンスなどの活動の発表も可能な空間とし、生徒の主体性を喚起させ更に人間力を磨いていく場とした。
(中略)
その他にも、職員室前の自習コーナーなど、生徒が日常的に先生に相談できるスペースを増やし、先生と生徒の、相互の信頼感を醸成できる空間にした。このようにして、『Rising ひとつ上の自分へ』に代表される、大阪青凌の培ってきた歴史を継承し、さらに前進できる校舎として設計した。
【施設概要】
(1)施設名 :学校法人 浪商学園 大阪青凌中学校・高等学校
(2)所在地 :大阪府三島郡島本町
(3)構造 :RC造、一部S造 地下1階、地上5階建て
(4)建築面積:4,633㎡(延べ面積11,106㎡)
(5)竣工時期:2019年10月
【施設の様子】
(1)豊かな自然環境を取り入れた校舎
敷地内の既存自然林などを保全し、各室からの借景に利用することで、豊かな自然を肌で感じる校舎
(2)ライジングヒル
7mの高低差を利用したライジングヒル
(3)ランチルーム
自然美を借景としたランチルーム
(4)サイエンスギャラリー
生徒の主体性を引き出すサイエンスギャラリー