2022年7月05日

「月刊建築技術」に東京大学(駒場Ⅰ)学際交流棟展示室の天井改修技術について掲載されました。

「月刊建築技術」(2022年7月号)に弊社が改修設計を行った、に東京大学(駒場Ⅰ)学際交流棟展示室が掲載されました。
昭和10年に旧制第一高等学校図書館として内田祥三により設計され、歴史的価値の高い内田ゴシックの建物。その中にある大空間の美術展示室の格子天井における改修について、設計の工夫や思考を紹介しています。

以下、掲載文章を一部抜粋
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対象建物である駒場キャンパス内の学際交流棟は,昭和10年に旧制第一高等学校図書館として内田祥三の設計により建設された内田ゴシックの建物である。将来的にも限られた有効資源である施設の有効活用を図るため,昭和40年および44年に美術館および博物館として再生利用された。
学際交流棟の正面ファサードは,4本のコリント式オーダーがつくる3連アーチで構成され,繊細かつ丁寧なつくりとなっており,内田ゴシックとしての特徴を表している。また,展示室の内部は,セットバックする屋根構成と合わせた尖塔型のアーチフレームによるダイナミックな空間を構成しており,格子天井には木調の繊細な加工が施され,モダンかつ繊細な美術展示空間を構成している。
(中略)
これからの時代,既存の建物を有効に活用することは重要な課題となる。そのためには,一律の改修方法ではなく,建物の特徴を最大限活かした改修を行うことが求められる。本計画では,意匠性・構造・天井高さなど,建物の特徴に応じて最適な工法での設計を行い,安心安全な建物を実現することができたと考えている。
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