京都市上下水道局総合庁舎が竣工しました。
計画地は、京都市南部のらくなん進都の「顔」となるエリアで、地域に開かれた約120mのワイドフロンテージを有する敷地です。伸びやかな水平基調の一棟デザインで「地域とつながり、支え続ける拠点」を表現し、周辺の緑道と連続した「地域に開かれた外構広場」をつくることで、らくなん進都が目指す都市づくりを先導することを目指しました。
また、京都の産業復興を先導した「琵琶湖疏水事業」をはじめとした、京都に色濃く残る地域自治の精神を伝承することや、迅速な復旧対応が行える災害拠点として、市民生活への安心・安全を実現する建物を目指しました。
「京都の水と都市を守り続ける拠点」を設計コンセプトとして、以下の4点を実現しました。
①生産性・快適性の高い庁舎
・動線を最短化するフロア配置とワンルームオフィスにより、上下水道事業の業務を高度化。
②安全・安心を提供する庁舎
・AMIDA構法によりコストを上げずに耐震性能Ⅱ類以上の重要度係数1.3を満たす「安心・安全な建物」で防災力を強化。
・高圧引き込みの本予備2回線受電、200tの耐震貯水槽の設置により、市民のライフラインを止めない。
③LCCを縮減する環境配慮庁舎
・高い省エネ性能でCASBEE・Sランク、ZEB Orientedを取得した「環境配慮庁舎」を実現。
④サスティナブルな庁舎
・建物中央に設備ルートの将来更新スペースと縦動線を集約し、将来の事業再編にも柔軟に対応できる庁舎。
【施設概要】
(1)施設名 :京都市上下水道局総合庁舎
(2)所在地 :京都市南区上鳥羽鉾立町11-3
(3)構造 :鉄骨造 地上8階
(4)延床面積:33,813.29㎡
(5)開設日 :令和4年5月
【施設の様子】
(1)外観
約120mのワイドフロンテージは、水平ラインを基調とした端正なデザインで「地域とつながり、支え続ける拠点」を表現。
(2)メインエントランス前の広場
柔らかい曲線ラインで来庁者を導く外構デザイン。夏は庇からミストが吹き出し、市民の憩いの場となります。
(3)メインエントランス
京都市産材の「みやこ杣木」をふんだんに使った天井仕上で京都らしい空間としました。また、琵琶湖疏水事業の蹴上インクラインを象徴する「レンガ壁」を用い「京都の水を守る拠点」の精神の継承を意図しました。