2021年8月10日

「近代建築8月号」に「荒川区立尾久図書館」が掲載されました

弊社が設計・監理を手掛けた「荒川区立尾久図書館」が、新建築8月号(2021)に掲載されました。近代建築ホームページ

自然豊かな公園のなかに建つ尾久図書館では、「静かに本を読む場所」という従来のイメージの図書館ではありません。
誰もがふらっと立ち寄り、にぎわう「公園」のような図書館です。
そして、地域に根ざして、まちの未来のために動く「人づくりの場」となってほしいと考えました。

親が子どもに本を読み聞かせ、その子どもが成長して読書の喜びを伝えるボランティアになる。
そして仲間や地域を思いながら追求するような、“世代を越えた人づくりの循環を生み出す建築”を目指しました。

設計段階では「共創スタジオ」を開催し、区の関係者・中学生・ボランティア・図書館職員のみなさまと共に新しい図書館の“ありたい姿”を追求してきました。みんなで建築をつくり上げるプロセスそのものが人づくりの一歩目になると考えています。

本を持って芝生に座り込む子ども、テラスから公園を眺める人、公園に響く子どもたちの賑わう声と、館内のほどよいざわめきが調和し、みんなでつくり上げた追求が形となって、建物と公園と人とが一体化するいきいきとした様子です。いつまでも見続けていたくなる尾久の新たな風景として地域に愛され続けることを願っています。

◆発行元
近代建築社「近代建築8月号」(2021年)
◆発行日
8月10日 全国の書店にて発売

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