2021年6月18日
「月刊建築技術」に中央区立阪本小学校・阪本こども園の膜屋根構造に関する技術が掲載されました
「月刊建築技術」(2021年7月号)に弊社が設計した、阪本小学校が掲載されました。
中央区兜町という都心ならではの狭隘な敷地環境の中、地上に校庭を確保できないということが、大きな与条件となっていました。
そこで、“いかに児童が活力いっぱいに動き回れる、開放的な屋上校庭を設けることができるか”。これが阪本小学校における校庭設計の目標、志となりました。それを実現させる軽やかな膜屋根構造に関する内容が掲載されています。
以下、掲載文章を一部抜粋
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敷地周辺は超高層建物が多く、南側も高層建物に囲われているため、日照が期待しにくい環境。そんな都心にある狭小敷地であっても、可能な限り開放的な校庭を確保するため、最上階に屋上校庭を設け、思い切り身体を動かせる環境を整備した。
屋上校庭は全天候型とする必要から、鉄骨アーチの屋根を架け,最高高さ11mを超える空間を確保。鉄骨の各部材は極力小さくし寸法を統一、均整の取れたシンプルな屋根形状を実現。そして中央部の可動屋根が開けば、青空と一体になれる屋外空間となる。
屋根材は高耐久の膜を採用。猛暑の日射や雨を防ぎつつ天空光を採り入れることが可能となり、屋根を閉じても屋外にいるような開放感を確保し、授業だけでなく地域の運動施設としても1年を通じて多様に活用できる空間を実現することができた。(以下省略)
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