子どものように
夢中で設計し
続けたい。

Shoko Nakagawa

中川 翔子

2011年入社 / 設計事業部 設備設計

意匠設計士として入社し、5年目に第一子を出産。設計事業部としては初めて「共同保育室」を利用、試行錯誤しながら子育ても仕事も自在に楽しむは働き方を開拓した。第二子出産後の現在は、さらなるスキルアップのために、ジョブローテーションで設備設計に挑戦している。

子育てと仕事は、一体。

入社4年目、これからもっと仕事が面白くなる!と感じていた矢先に、第一子を授かりました。根っから建築が大好きで、設計の仕事も大好き。意匠設計の面白さにのめり込んでいた当時の私にとって、妊娠と出産は人生を大きく変える出来事でした。設計は、突き詰めようと思えば、どこまでもできる際限のない仕事。はじめのうちは、育児と両立できるかどうかの不安もありました。でも、いざ子どもを産んでみて、そもそも仕事と子育てを両立するという考え方自体が少し違っていたのかなと思うようになりました。類設計室には2013年から始まった「共同保育」という制度があります。育休取得中のママ、パパが利用できる共同保育室が社内の一角にあり、子育て中も職場とのつながりを持てたり、子どもをお互いに見ながら自分のペースで働くことができるというもの。先輩ママたちの発案で始まったこの制度は、設計事業部の利用者としては私が第⼀号でした。「共同保育」を通じてママ同士のつながり、職場とのつながりを持つ中で、次第に子育てと仕事は⼀体なのだと感じるようになっていきました。

子育てが、自分の成長にもつながっている。

子育ても仕事も生活の一部。どちらか一方を取るのではなく、どちらも大切にしたいと、働き方を少しずつ模索していきました。復帰して間もない頃は、子どもの発熱や体調不良で保育園からの呼び出しも多いなど、どんなに予定を立てても、何一つ思い通りにならないこともありました。
そこから学んだのは、どんな状況も柔軟に受け入れて、その上で仲間と一体になって課題を追求し続けること。その姿勢を、私は育児を通して自分の子どもに教えてもらったような気がします。
そんな経験談も後輩たちにとっては育児の参考になるようで。今となっては貴重な経験でしたし、母になったことで、人間としても、設計士としても大きく成長させてもらうことが出来たと感じています。

ライフステージの変化とともに、自分も進化していける。

子育てとのバランスを見ながら自分の裁量で仕事を進めることができるように、子どもが小さいうちは、小規模の物件を担当していました。設計業務だけでなく、クライアントや行政との打ち合わせからプロジェクト全体の進行、コスト管理まで。小さな物件であれば、一通りの領域を網羅的に学んでいくことができます。私にとってこの期間は、多岐にわたる設計業務を推進する総合的な能力を身に着ける上で、とても重要な機会でした。
その後、二人目の出産の時は、気がつけば一人目のときのような不安もなく、限られた時間内で最大限のパフォーマンスを発揮できるように働いています。まだまだ仕事が立て込んだ時には、息切れすることもありますが、以前と比べてだいぶたくましく、そして委ね上手になったように感じています。
最近ではその経験を活かし、規模の大きなプロジェクトにも参加するようになりました。たくさんのメンバーと一緒に課題を追求する喜びや、その先にある達成感を味わっています。出産や子育てなどのライフステージが変わっても、キャリアを諦めずに、自分に合った成長ができる。この環境で、いくつになっても子どものように設計という仕事に夢中で取り組んでいきたいと思っています。

Shoko Nakagawa

私が追求したいこと

意匠・設備・構造の統合度の高い建築を作りたい。

長年意匠をやってきた経験、母という役割や育児経験を活かしながら、意匠・構造・設備の全体を捉え、統合度の高い建築をつくりたい!と入社14年で初めて設備部に異動希望を出しました。建物全体のシステムの整合度から、手に触れる素材のひとつまで、配慮の行き届いた、建物利用者の方々の琴線に触れるような建築が私の理想です。

※所属、仕事内容は取材当時のものです。