光環境を追求し、
心地よさを
設計する。

04 Chika Hiraki
平木 千翔
2022年入社 / 設計事業部 設備設計
好奇心が旺盛なタイプ。持ち前の推進力で、大学時代の学生団体活動では小学生に向けた自然体験の企画運営を担当。たくさんの刺激が得られる環境で働くことを理想としていた。就活中、設計事務所を何社か見ていたが、類設計室の雰囲気はどの会社とも違っていた。会話が多く、活力に溢れている人が多い。設計以外の事業部もあり刺激に満ちた環境。ここなら自分もいきいき働けると直感した。

明るさ、空気の流れ、心地よさを設計する。

設備設計の面白さに目覚めたのは内定者時代。実務経験が少ない学生の目からは、設計職の華型といえば意匠設計で、設備設計はどちらかといえば裏方のように見えていたのです。大学時代に受けた設備設計に関する講義でも、公式に当てはめて計算をして、数値を導き出すだけで、関心は高くありませんでした。ところが、内定者時代に参加したインターンで、その印象が覆されました。数値を数値として見るだけではなく、実際の感覚と合わせていく。例えば、光環境を考えるとき、計算で弾き出される机上面照度はあくまでも目安の数値。光の当たる面積や高さ、照明器具の機能性を踏まえて、どの程度の照度が出るか。光のまわり方や空間の特性を掴んでいないと、同じ照度でも見え方や感じ方が全く違う。この世界、思っていたよりずっと面白い。その直感は間違っていませんでした。利用者が空間から心地よさを感じるとき、空気の流れや明るさといった室内環境が大きく影響します。直接五感に訴えるところは設備設計のデザインが寄与している。それに気づいてから、設備設計の仕事の魅力にどんどんのめり込んでいきました。

入社1年目に訪れたチャンス。

大きなチャンスが巡ってきたのは、入社1年目の後半。「今度の照明計画は平木に任せよう」と、とある小学校の照明計画を任されたのです。電気担当の先輩が一人、サポートでついてくれましたが、メインで計画を考えるのは私。こんなに早く責任ある仕事を任せてもらえるなんて、思ってもみなかったチャンスに胸が高鳴りました。その小学校は児童館とコミュニティスペースが融合した複合施設。小学校に通う児童だけでなく、児童館を利用する保護者や、コミュニティスペースを利用する地域の住民まで幅広い世代が利用する空間です。多世代が集まる場所において、光環境はどうあるべきか。設計を進めるにあたって、一連の思考のプロセスや実際の図面を端的にディレクターやチームの仲間に共有できるように1枚のシートにまとめました。これが先輩と一緒に考案した通称「平木シート」。与件や条件、建築コンセプト、光環境で実現したいイメージや手法、図面やプロットする照明器具、さらにはそのlm(ルーメン)数や器具型番、平均照度やシミュレーション結果まで、すべてA3サイズ1枚におさめるフォーマットです。先輩とすり合わせ、ディレクターや意匠メンバーともすり合わせ、3日に1度のペースで提案を繰り返し、「平木シート」の内容は何度もバージョンアップを繰り返しました。

いつか、この道の第一人者になりたい。

目指したのは、みんなが自然と集まりたくなる光環境。自然光を大きく取り込む意匠になっていたことから、自然光に近づけた光環境を屋内でも実現するために、考えられる手法をすべて書き出して、明るさ感や色温度、照度や演色性など、様々な角度から検証を重ねていきました。照明器具は何を選び、どんな配置にするか、メーカー各社を巻き込みながら、一つひとつ決めていきました。照明計画の最初から最後まで、すべてやり切った今回の経験を通して、あらためて感じたのは、この仕事は本当に面白いということ。光環境や温熱環境、情報通信、省エネルギーなど、各領域からこの建物一棟の全体を見ることができるのは、設備設計ならではだと思います。類設計室では、若手のうちから物件での主担当としてお客様とのやりとりを任せてもらえる機会がたくさんあります。この1年は電気設備設計の一連を掴み切るのが目標。少しでも早く、設備設計者として多くの領域を担えるようになりたいです。その上で、光環境、そこから生みだされる心地よい空間づくりをこれから先も追求していきます。いつか「光環境といったら平木!」といってもらえるような、この道の第一人者になりたいと思っています。

04 Chika Hiraki

私が追求したいこと

類設計室だからこそ実現できる光環境の提案。

類設計室の東京本社の改修においても照明計画を通した光環境設計を担当しています。自分たちのオフィスを自分たちでつくるのは、普段の仕事とは違った難しさや面白さがあります。この改修を通して、より自然の摂理や人が元来持っている適応力に則った、本源的な設計をしたいという思いが高まってきました。例えば、目で見ることができない心地よさの数値化とそれを実現する設備計画。自分たちならではの設計手法や追求の「型」を確立していきたいと思っています。

※所属、仕事内容は取材当時のものです。