ありたい
姿を描く。
ここから
未来が始まる。

01 Taichi Ando
安藤 太地
2005年入社 / 設計事業部 企画部 次長
まちづくりや都市計画に携わっていた父親の影響から、建築に興味を持つ。幼少期に京都などの神社仏閣を父親と巡り、日本建築の空間の豊かさに触れてきた。大学時代、建築と教育と農について追求してきた実体験があったことから、それらすべてを事業領域とする類設計室を選んだ。現在は、プロジェクトのゼロ段階から構想を描く企画業務を担い、特に企業などの戦略事業を加速させる建築プロジェクトに力を注ぐ。

構想は、現場を知るところから始まる。

類設計室における企画とは、建築計画の立案にとどまらず、企業や自治体のブランディング、経営戦略にまで落とし込んだ提案を行うことで、設計の枠を越えた可能性を模索していくこと。そんな自分たちの仕事の意義や、手応えを感じたのは、企画部に異動して3年目の頃のことでした。大型プロジェクトの依頼が舞い込んできたのです。クライアントは、国内シェアNo.1で世界でもトップクラスの技術を誇る素材メーカー。5万平米弱という広大な敷地に、新たに研究拠点をつくる。その当時、東京の類設計室において、ここまでの大型案件を受注するのは初めてでした。施設の規模もさることながら、研究所として求められる機能も多岐に渡っていました。主力とする建築ガラスだけでなく、プラスチックなどの化学品や、さらには医薬品や再生医療といったライフサイエンスの領域にまで、ひとつの施設で複数の研究が行われていたのです。建物の基本構想を進めていく上で、その内部で人々がどのような活動をするのか、「人」の動きを知ることが不可欠。現地で3週間ほど調査を行い、研究者がそれぞれどのような研究テーマに取り組み、どのように働いているのか。各研究棟にどのような研究装置があり、どのような環境が求められるのか。現場で実態を把握するところから始めていったのです。

対話から生まれる、空間のあり方。

企画において、現地調査ともう一つ大切にしているのは、歴史を遡り源流を辿ること。私たちが提案する相手は、その事業のプロ。だからこそ、彼らと同じ地平に立ち、彼らの期待を超える提案をしなければなりません。あらゆる書物や資料を読み漁り、その歴史を紐解いていきます。実態を知り、過去を紐解きながら、お客様との対話を重ねることで、ようやく建築のコンセプトが生まれるのです。この研究施設の構想においても、まず、日本企業がこれまでどのような研究のプロセスをとってきたのか、現地調査と並行して、その歴史を遡ることからはじめました。そうして導き出されたのが、“社内外をシームレスに繋ぐ”というコンセプトでした。その当時、お客様自身も、自分たちの研究のあり方や、研究環境のあり方、さらには企業としてのありたい姿を模索していた時期でした。それまで国内で主流だったのは、基礎研究から応用研究、量産研究までをすべて自前で行う中央研究所モデル。個別最適がなされている一方で、他社との共創が生まれにくい環境でした。社会課題が複雑化するこれからの時代、自分たちだけで課題解決するのではなく、外部との連携が生まれる共創型プロセスの研究に変えていく必要がある。だからこそ社内と社外を繋ぐために、閉鎖的な空間ではなく、秘匿性を保ちつつも、あえて開放的な空間を提案したのです。

潜在意識を形に、意思を建物に翻訳していく。

新しい研究のあり方から共に考え、共にコンセプトを練り上げていったプロセスを評価していただき、当初は基本構想までの受注でしたが、「類設計室なしにはプロジェクトは成功しない」と特命で設計までトータルで受注。基本構想から始まりその後の設計まで、お客様側に入り込み、その意思を建物に翻訳することができたのは、得難い経験だったと感じています。6年にも及んだこのプロジェクト期間中、お客様はグローバル展開を加速するために社名を新たにし、企業としても次のステージへと成長されていきました。その過程に建築を通して関わることができ、私自身もまた大きく成長することができたと感じています。建物をつくるという機会は、人生に何度も訪れるものではありません。施主となるお客様も明確にイメージを持てないケースがほとんどです。その空間で何を実現したいのか。さらにはその先に、どんな未来を描くのか。基本構想や基本計画を行う企画部の仕事のやりがいは、一言では言い表せません。お客様が具現化できていない潜在意識を形にしていく。そのプランが形になり、空間として立ち上がり、そこにお客様も想像していなかった未来が広がっていく。すべての起点となるこの企画部で、お客様の一歩先の未来を描き続けたいと思っています。

01 Taichi Ando

私が追求したいこと

次の25年の未来を加速させ、日本に活力を。

21世紀も第二四半期を迎え、時代の潮目の変化を感じています。次の25年はこれまでとは比べものにならないスピードで変化していきます。その中で、私は人類的・地球的視点をもちながら、日本の企業や地域社会が元気になるような環境や仕組みをつくっていきたい。分野の枠を超えてどこまでも掘り下げて追求するのが類設計室のスタイルです。建築をつくり、街や社会をつくり、人や新産業を育てる。やりたい事が無限に広がっています。

※所属、仕事内容は取材当時のものです。