島津製作所は、明治初期に京都で創業された理化学機器製造の老舗で、民間初の有人軽気球飛揚を成功させ、蓄電池製造、日本初の医療用X線装置の開発など、科学技術史に残るものづくりを続けてきたパイオニア企業である。現在は医用、航空、産業機械も手掛ける、分析計測機器のトップメーカー。京都を中心として各地に支店、工場、研究開発拠点を有しているが、関東でひとつ新たな施設を構えることとなった。それが、Shimadzu Tokyo Innovation Plazaである。ここでは、自社製品である分析計測機器を用いる応用技術開発のほか、技術サポートや社外連携などのオープンイノベーションにかかわる人材と分析計測機器が集められている。
本施設は、産学が連携することで新たな研究開発や産業を創出しようとするオープンイノベーション拠点「キングスカイフロント」の一角に位置している。キングスカイフロントは川崎市が主導する都市開発プロジェクトで、「ライフサイエンス、環境分野を中心とした研究開発拠点」という再開発方針が示されている。内閣府の国家戦略特区に指定されており、医薬品関連企業や国立の研究施設、大学法人が多く進出しているエリアである。