共同保育室は今年で5代目。
誰かが来たら「遊んでくれるの?」と目を輝かせる子供たち。
初めての子育てで「どうしよう?」はいっぱいだけど、イキイキしている母親たち。
第2のお母さんのように、お姉さんのように、おじいちゃんのように、お兄さんのように関わっていく他の社員たち。
そんな場があるという話を耳にして、社内保育施設を検討している企業、女性の子育て支援を考える議員さんなど、様々な方が共同保育室に見学に来られます。
『理想的!どうしたら成り立つの?』
「始めた経緯は?その時決めた規則は?」「何歳から何歳まで受け入れ可能にしているの?」「出社時間は何時ですか?仕事内容をどうやって決めているの?」「お互いの子育てと仕事のバランスはどうやって決めているの?」「遠方から子供を連れてくるのは大変?」「子供が病気の時は?」「部屋の責任者は?」などなど…どんな規則があるのか、どんなカタチをつくったらいいのかを質問いただくことが多いのですが、私たちの軸はシンプル!「子供、母親、会社のみんなにとってどうかを軸にみんなで考える!」それだけなんです。

ポイントは「みんなで追求」!
子育て中の母親だけでなく、先輩ママ、同じ部署の仲間含め“みんな”です!
「福利厚生」を作ろうとするとき、出来るだけ全ての状況を想定して形を作ろうとすると、規則や決まりでいっぱいになってしまいがち。
みんなを思って作ったことも、決まりだらけになってしまっては、柔軟性がなくなり、働きづらくさせてしまう可能性さえあります。
(あぁ、私はこのカタチだと無理だなって諦めてしまう人も出てくる可能性も。)
子供や母親の状況やタイプ、会社の状況によって、応え方は様々。だから、私たちは枠にはめて一定にするのではなく「状況に応じて、どうする?」をみんなで話し合う。
それも1回決めたら終わり!ではなく“どうしよう?”が出てきたら、何度でも状況に合わせていつでも塗り替えています。
想定できない、いろんな課題に直面し、みんなで“どうする?”を考え続ける共同保育室期間は、(出産前の仕事場面でもあった)自分の思考の癖がはっきり見えてきます。
そこで、みんなの思考方法に触れさせてもらい“どうする?”を追求し続けた時間が、母親として、女としての器を広げてくれるのです♪
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福利厚生というと、会社側が作るもの、与えてもらうものと思ってしまいがち。
その意識が、“●●してくれない!”という要求の意識を作ってしまいます。
それでは、上手くいかないのは当然(><)
だから、福利厚生としてカタチを固めるのではなく、「当事者たちが追求し、提案できる場」を作ること、会社と社員と一体になって追求していくことをおススメします!