「妥協なく期待する」という人材育成~互いに高め合う存在となれているか
2018.3.20
こんにちは!
企画房の柴田です。
今、日本の様々な企業で喫緊の課題となっている「人材育成」の課題。
これは、ベテランだけでなく、若手社員も主体的に考えなくてはならない課題となっています。
「人材育成とはなにか」「自分ができることはなにか」

書店に行けば、数えきれないほどのノウハウ本が売っていますが、
中々、具体的なイメージが持てない方も多いではないでしょうか。
私が考える人材育成とは「妥協なく期待する」こと。
上も下も関係なく、期待を明確に伝え、
その成果にこだわり、ストレートに評価を伝えることで
「お互いに高め合う存在となれているか」が重要です。
今回は、この人材育成法の確かな効果を感じた具体的な成功体験を紹介したいと思います。
■新人社員へ「期待に応えきり、信頼される男になる」ことを期待

非常に優秀で、若手リーダーとしても期待の高い新人A。
しかし、日常的に体調不良や寝坊、私用での外出が散見され、仁義心、仕事の基本を外した行動をとっていました。
「注意しなくては…」とは思いつつも、「注意すると活力が下がるのではないか…」と評価を伝えられない状況が続いていました。
そんな中、新人Aは別の部署への配転が決定。
このままでは新人Aは間違いなく同じことを繰り返す。
「配転後、活き活きと活躍してもらうたい」想いから、対面でこれまでの評価をストレートに伝えました。
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このままでは、誰も信頼されないし、仕事にならない。
誰しもたまには寝坊するし、具合も悪くなる。そこを互いに補える、助け合えるのが類設計室。ただそこに甘えることなく、みんなの期待を自ら掴み、「ここぞ」というときには漏れなく応えきってほしい。
「遅刻してはイケない」「体調不良は自分の責任」ということではなく、仲間から信頼される行動をとること。
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実は、新人Aもどこか「このままではイケない」と感じていたといいます。
伝えた後は、活力が下がるどころか、
みるみる行動は改善され、自分と新人Aの距離も縮まり、会話も増えました。
私自身、妥協なく期待を伝えることで
「自分自身は実現体になれているか」を見つめ直す機会にもなったように思います。
■アルバイトにも社員と同じように本気で期待

最近よくアルバイトに来てくれるバイトB。
内定者で、4月からは新人社員ということもあり、
アルバイトとはいえ
「お金をもらっている」「施主に提出する資料を手がけている」こと
文字修正という単純作業とはいえ
「確実にこなすことで信頼を勝ち取ることが新人社員として大切になる」ことをを伝えた上で、
「ミス0」を目標に本気で作業に取り組んでもらいました。
少し厳しい指導ではあったと思いますが
結果としては「確認お願いします!!今度は絶対完璧ですよ!!」と活き活きと作業に取り組んでくれました。
はじめボロボロだった成果も、次第にミスが減り、最終的にはこちらが見落としていた誤字まで修正されてしまうほどに。
バイトBは短期間ではあるが、確実に成長した。
私自身、彼の活力ある姿に元気をもらった。そして「自分も負けないように」と心地よい危機感も。
「学生バイト」だから、「内定者」だからとお客さんような扱いではなく、
ここでも「妥協なく期待」していくことが互いを高める結果に。
大事なのは、本気で相手が能力・活力ともに高まるにはどうしたらいいかを考えること。
そして、外圧と期待をセットで伝えること。
妥協なく期待していくためには、
まずは自分が実現体に、モデルになれているかということも大事です。
自分はお手本になりきれているか?
そうやって、一人ひとりがお互いに期待圧力をかけあえる関係が社内全体に広がったら
激動の時代の中で、勝ち残る企業になる気がしませんか。
(東京設計室 企画房 柴田英明)
