【教育情報】3人に1人が大学中退・休学。そんな時代をどう生きる?

2020.9.9

先日、立命館大学の大学新聞に「10%が退学を検討、25%が休学を考えている」という調査結果が掲載され、話題を呼びました。
関西の四大私学である立命館大学において35%が中退もしく休学を考えているという事実に、「コロナ禍での一時現象では」「サンプリング数が正しいとはいえない」等、信じられない、あるいは信じたくない声が相次いでいますが、実際に数字を押さえて予測してみると、現実はそれをはるかに超えるものだったのです!

 

■現時点ですでに、14%が中退・休学

まず、現時点でのデータを押さえておきましょう。

中央公論新社が発行している『大学の実力2019』によると、2014年4月(6年制の場合は2012年4月)に入学した学生538,146人のうち、大学在学4年間(6年制の場合は6年間)の間に中退した学生の数は、37,584人。

つまり、この学年の入学者のうち約7%の学生が、卒業までに何らかの理由で中退しています。

そこに、文科省公表の『学生の中途退学や休学等の状況について(2012年度)』から読み取れる、中退者とほぼ同数(同率)の休学者を足すと、コロナ禍に突入する前にすでに、約14%が中退・休学していることが分かります!

■今後、どのくらい増えてゆくのか。

その数字が減ることはないだろうことは、誰もが考えていることですが、問題はどのくらいのスピードでどのくらい増えてゆくのかです。

データがほとんどなく予想が難しいですが、小中学生の不登校率は、2001年が1.2%、2017年が1.5%と、16年で25%増えています。義務教育と大学を同様に見ることはできませんが、むしろ義務教育でさえこれだけ急速に不登校が増えているということは、もともと中退・休学しやすい大学ではそれ以上に増えると考えた方がいいでしょう。

とすると、コロナ禍がなかったとしても、5~10年以内に、中退・休学は20%に達していたと予想されます。

 

そこへきて、今回のコロナ禍です。

先の立命館大学の調査結果の他にも、学生団体「高等教育無償化プロジェクトFREE」が全国の大学生や短大生、大学院生ら1200人を対象にインターネット上で実施した調査では、「退学を考えている」と答えた学生は20.3%に上りました。

すでにコロナ前から、大学学部生の5割が奨学金を受給しており、そのうち7割以上がすでに奨学金の返済に不安を抱いているという調査結果がありましたが、コロナ不況と今後の見通し不安により、この不安層35%にとって中退がまさに現実問題化してきます。もちろん、経済不安層がこれまで以上に増えてゆくことは明らかです。

 

さらに、直接的な経済困難よりもむしろ影響が大きいかもしれないのは、このような社会において学歴が何の価値もなくなることによる、「根本的な大学離れ」です。

その場合、先見性や追求力がある人から、早々に大学に見切りをつけてゆくことになります。それどころか、そもそも大学にさえ入らない優秀人材たちが、世の中に次々と登場してきます。可能性発が生み出すこの流れは、どんなに大学支援を充実させようとも止まりません。

見通し力もやる気もない人だけが大学に入り、その中でも3人に1人は大学に見切りをつけて飛び出してゆく社会が、すぐそこまで来ています。

 

そんな社会に出てゆくお子様に、身につけさせてあげるべきはどんな力ですか?

今、親が成すべきこととは何だと思いますか?

 

類塾・類子屋で、その答えを一緒に追求していきましょう。

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