中高年ガンバレ!!

2018.6.26

最近、社内・社外を問わず、活力ダウンしている中高年メンバーを見かけます。

それなりに頑張ってきた世代が、なぜそうなってしまうのか。

その様な仲間が活力UPするきっかけになればと、自身の体験(実感)を書いてみたいと思います。

【存在不安になった中高年が活力再生したキッカケ】

私は、大学卒業と同時に、技術者として「一流になる」との志で技術コンサルタント会社に就職しましたが、より飛躍する為に、急成長を遂げていた類設計室に転職しました。そして現在まで40数年間、建築設備の設計一筋に仕事をしてきました。

類設計室に入社した時、「企業にとって主要要素は、人材・組織・営業・技術とあるが、『木に喩えると人材は、根。組織は、幹。営業は、枝。技術は、実。』であり、技術者は、実(成果物)にしか興味がない傾向が強く、組織、営業を軽視しがちである。特に組織は、みんなあまり担いたがらないが、誰かが担う必要があるので、現在全社的視点に立てる者(本社メンバー)が組織を担っている。」と説明を受け、成るほど良く分かったが、「自分の適性は、技術に向いておりその部分に特化しよう」と都合よく解釈していました。

そして年月が過ぎ、中高年の域に達して、初めて深刻な存在不安を感じました。これまで、自分が役に立ってないと考えた事は、殆どありませんでした、周りから苦言・クレームを言われ初めて「今の自分は、みんなの足を引っ張っている存在ではなかろうか?」と存在不安になり、逃げ道を探し始める様になってしまったのです。

でも、その時に、周りの仲間の真意が、「自分の仕事が増えるのは困るとか自分が楽になる」為の自分発の物でなく、「組織を良くしよう・みんなに良くなって貰おう」との意識から発せられたものであることが理解できるようになって、「少しでも全体を考えている人の期待に応えて行きたい。」と思える様になると、同時に存在不安感も薄らいで来ました。

【未来に向かって】

同世代の友達から会社の話を聞くと、多くの企業では、皆他者を気遣う余裕はなく、まして皆の為に組織を変革しようとする思考は全くないようです。だから、自分の評価にこだわらず「全体が良くなるように動こう」という地平になりにくい。時間短縮だけに焦点を当てた働き方改革が進むと、その傾向はますます強くなるでしょう。

でも、活力ダウンした世の中高年も心の底では「皆の期待に応えたい、そして後に続く者に自らの経験、知見を伝えて行きたい」と思っているはずです。

一緒に皆の期待に応え、未来に向って進みましょう!

(東京設計室 岸 良造)