言語能力は言語化する力。だから言語の素がなければ力は育たない!
2020.6.1
こんにちは。今年4月から教育コンサルタントに配属になった伊藤です!
今日は、類塾の国語の授業に実際に潜入!!
そこで体感したことを報告したいと思います!
■漢字体記~漢字の覚え方は身体を使う!~
学校や学習塾で出される国語の宿題の代表が「ひたすら見て書く」ですね。
でも、類塾では漢字を“体”で覚えます。
腕と身体を目一杯使って、空間に大きく正しい筆順で書く動きを行います。みんなでそろって「一、二、三~ん、四、…」と筆順を数えながら、そしてスピードを上げながら行うことでクラスが一体となるメニューです。
生徒たちと一緒になって取り組んでみると…
「なんだ!?この感覚!!」
ノートにたくさん書くのと比べ苦痛など感じる隙もなく、実際に体を動かすことで漢字の書き順が体に染み込んでいき、字の形であったり、動きを捉えられた感覚になりました!
■発想力トレーニング~言葉の反対語を考える~
発想力トレーニングは、言葉をより深く多面的に捉えるトレーニングです。今回参加したときのテーマは「反対語」でした。
講師から「花火の反対語って何?」と問いかけがあると、それに対して生徒たちから思い思いの反対語が出てきます。
ある生徒グループから出た言葉は「地下水」。
どうやらその子たちのイメージだと、花火は、
①空にある→反対は「地下」
②花火=火→反対語は「水」
だから「地下水」!!
なるほど!普段文字にとらわれてしまっている僕にはない発想力に、ただただ驚かされました!
■聴話応答トレーニング「聴いて文章の幹を掴んで伝える」
聴話応答トレーニングでは、単に文章(文字)を目で追って読むのではなく、講師が読み上げた2分ほどの文章から「文章の幹は何なのか」を捉えることが目標です。
講師から「1分でペアの人に説明してみよう」という問い掛けの後、生徒たちは感じたことをなんとか伝えようと言葉を捻り出していました。
話し言葉は、文字とは違い、一瞬で消えてしまいます。これを「言葉として覚えよう」と思ってもなかなか覚えられません。「1分でペアの人に説明する」を実際にやってみると痛感しますが、僕は20秒で言うことが無くなってしまいました。。。
ところが、子供たちはみんなが全力で1分間話し続けようとしていました!これは、文章を聴いている時に、言葉ではなく、声のトーンやリズム、抑揚、間などを、文字で見る以上の意味を掴もうとしていたからなのだとわかり、脱帽でした!!
言語能力というと語彙を増やすというような、知識面を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、そもそも言語能力とは言語化する力。だから言語の”素”がなければ力は育ちません。
言語の”素”とは、言語を獲得してきた赤ちゃんや幼少の頃の「聴く」、「話す」、そして身体と感覚を目一杯使って「遊ぶ」に他なりません。
類塾の国語の授業は文字に一切捕われず、子供たちが生で感じ取った言葉を扱います。だから、子供たちはイキイキするし、活力が溢れていくんだということがよくわかりました!
そんな授業、是非体感してみてください☆