【教育情報】夏休み返上は不要!授業時間は本来もっと削減できる

2020.5.25

学校が再開され、「年間の標準授業時数」確保のための夏休みや冬休み返上方針が発表されました。
絶対的な必要性も根拠もない「年間の標準授業時数」のためになぜここまでしなければならないのか、疑問や怒りを感じる方も多いのではないでしょうか。

学習の中身を大幅カットしても現実社会では何も困らないという根本的な問題は別にして、今回は、学校の無駄な学習法を考え直す切り口をご紹介します☆

 

■やる気に比例 ~小学校6年間の算数を24時間で~

カリキュラムも、点数も、卒業証書もない世界一自由な学校といわれる米国のサドベリー・バレー校では、ある年、9歳から12歳までの12人の子どもたち全員が、小学校6年間で学ぶ算数の全教程を24時間で習得し切りました。
それを聞いてほとんどの教師や親は驚きますが、初等数学教育の専門家であったアラン・ホワイト氏は、当然のような様子でこう語ります。

「別に驚くべきことでも何でもありません。算数を難しくしているのは、嫌で嫌で仕方ない子どもたちの頭に、無理やり教科を詰め込んでいく、あのやり方のせいです。教科自体はそんなに難しくない。だから、子どもたちが求めたとき、求めるものを与えれば、彼ら・彼女らは20時間かそこらでモノにしてしまいます。

実際にそれ以降、同校では、それ以上時間がかかったことは一度もないそうです。

■繋がりで把握 ~中1・2単元を4日間で~

また、習得を困難にしている大きな原因の一つに、「単元」の問題もあります。連関する項目や概念を無視して、〝あえて″ぶつ切りにして決められた順で叩き込まれますが、これが、やる気と思考力を奪い、理解と定着を妨げているのです。
歴史や地理などはもちろん、最も「単元」が理にかなっていそうな数学でさえ、そうです。

例えば、先日ご紹介したように、学校では、中1から中2にかけてバラバラで扱う正負の数→文字式→方程式→一次関数を、類塾生は春講中の4日で掴み切りました。そのポイントは、「負の数」の概念を徹底的にみんなで追求し、一連の流れで全体像を俯瞰することでその繋がりや関連性を掴んでいけるカリキュラムにあります。

■仲間とのやりとり ~標準内容は半分で~

さらに、学習スタイルについても、古い教育しかしらない大人たちは、認識転換が必要です。

ある中学で、数学の授業にAI教材を導入したところ、教員と生徒、または生徒同士で、分からないことを分かるようにしていく自律型の学習になり、一番遅い生徒でも、授業時数の半分ぐらいのスピードで進み、修了したと言います。(『教育新聞』より)
上越教育大学教授の西川純さんは、「学び合い」を進めることで、教科書の標準的な内容を従来の3分の2もしくは半分くらいの時間で終わらせることも可能だ、と述べています。(著書『個別最適化の教育』より)

大人の常識とは逆ですが、子ども同士で教え学び合うことで、学習スピードが上がることが、次第に明らかになってきているのです。もちろん、定着度も、上から大人が教えるよりも、子ども同士学び合った方が高いのは言うまでもありません。

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つまり、学習法を変えれば、少なくともこれまでの半分の時間で既存の学習内容の習得は可能だということ。
それは、類塾の子どもたちが、イキイキ伸び伸びしたまま最少の時間で圧倒的な合格率を出していることが証明しています。

「机の前で大人しく」「先生による分かりやすい解説」「決められた(管理された)進め方通りに」「勉強時間が多い」方が、〝安心”しがちですが、この無駄で非効率な学習法が、どれほど子どもたちの学習意欲を削ぎ、内容理解を妨げているかということを、私たち大人は強く認識しておかなければなりません。

学校に対する疑問が湧き始めた今だからこそ、これまでの学習法でいいのか、ぜひ一度じっくり見直してみてください☆