地域が子どもたちの成長を見守る「学校づくり」
2019.12.6
弊社が設計・監理を担当し、令和元年7月に竣工した「世田谷区立若林小学校/世田谷区立世田谷保育園」の小学校新校舎落成式に招待を受けて出席しました。
◆小学校・保育園と地域をつなげるストリート
本プロジェクトは、同じ敷地の中に小学校と保育園を併設しており、それらをつなぐ装置として、敷地南北を貫く”松蔭(まつかげ)ストリート”を整備しています。
地域が子どもたちの成長を見守る「学校づくり」を実現するための設えであり、本プロジェクト最大の特長です。多世代が行き交うストリートを目指し、地域と教育の場が一体となることで、子どもたちの健やかな成長につながるよう期待を込めました。
構想~竣工までに5年の歳月を費やした建築プロジェクトの完成に感慨深さを覚えつつ、何よりこの学校を使う子どもたちがとても楽しそうに活動している姿を見て大感動!!
◆盛大な式典で多くの方と新校舎完成の喜びを共有
(設計打ち合わせの様子)
式典は、児童による鼓笛演奏、国歌斉唱から始まり、全校児童による元気いっぱいの「よろこびのことば」や小学校伝統の「若小朗誦(吉田松陰語録)」などが披露されました。多くの方々と 、盛大な式典で新校舎の完成を喜び合うことができました。
また、プロジェクト初期から新校舎完成を待ち遠しく見守ってくれていた地域の方々からも多くの感謝の声と、これからの期待の声をもらい、区内最古の歴史を持つ小学校として期待に応えることが出来たのではないかと思います。
これだけ多くの関係者が新校舎の完成を喜び合う場面に立ち会うことが出来て、設計者冥利に尽きる想いです。
区長と教育長からも、”松蔭ストリート”を介した小学校児童と保育園児との交流(保小連携)が式辞の中で具体的な期待の声として発信され、「建築の力」を感じる機会にもなりました。
◆仕事を通じて得られる喜びと感謝!
(建設工事中の様子)
改めて、建築設計という仕事の可能性、学校建築を通じた地域の活力再生の可能性を感じ、日々の仕事の積み重ねも、全ては多くの人々(社会)とこうして「共に喜び合う」ためだと志を新たにさせてもらえました。
今回のハレの舞台を実現できたのも多くの仲間の力のおかげだと、感謝の気持ちでいっぱいです!
地域の方々と子どもたちの手で、時代を重ねて親しまれる学校づくりを進めてくれることを期待しています。