農大こそ有機農業を教えるべきではないか?

2019.9.6

こんにちは、類農園の小松です。

類農園では、就農希望者や農業の現場を体験したいという若者に対し、インターンシップの受入れに取り組んでいます。先日も大学生の男子3名と女子高生1名がやってきて、汗をいっぱいかいて農作業に励んでくれました。今回は、この取り組みの中で、感じたことを書きたいと思います。

先日やってきた農大生は、有機農業の現場を体験したい、ということで参加してくれました。彼は、農業高校⇒農大と進んできたのですが、有機農業については、教えてもらう機会が無かったのだそうです。農大では、有機農業をしたいという学生には、

「やめておいた方がいい」

と指導しているとのこと。。。

それってどうなんでしょう?

実際、有機農業の栽培技術は、農薬や化学肥料を使った農業と比べると体系的に整理されておらず、教科書と言えるものもなかなかありません。また、農業普及員やJAに尋ねても、的確な指導というのは望めません。何故なら、彼らは有機農業を実践していないからです

そもそも指導者がいないという現実があり、さらにそうなってしまっている背後には、有機農業は「手間が掛かる」「収量が少ない」その結果、⇒「儲からない」「食べていけない」という固定観念があるように思います。だから、「やめておいた方がいい」と言われるのです。

しかし、有機農業に取り組もうとする若者たちの期待は、「安心・安全な農産物の提供」「持続可能な農業」「農地を守る」など、言わば社会期待に貫かれており、「自分が食べていくため」という地平には留まっていません。つまり、若者たちの想いに対し、学校やお上の方針は初めからずれているし、すれ違っているのです。

学校で技術を教えるのなら、「食えるか食えないか」ではなく、農業を続けていく上で「必要なもの」を教えるべきなのではないでしょうか。

それは間違いなく「土作り」です。それが日本の農地を守ることにもつながります。そしてその技術は、自ずと農薬や化学肥料を使わない農法(≒有機農業)に収束していくはずです。

だから、農大ではぜひ有機農業を教えて欲しい!

有機農業は手が掛かるというのは事実ですし、技術の修得にも土作りにも時間が掛かります。しかし、だからこそ、早期から取り組むことが必要なのです。農薬や化学肥料に頼らず、土作りや作物の栽培を追求していくことが、本物の技術力につながり、それは慣行栽培であっても必ず役に立つはずです。

今回参加してくれた学生たちも、厳しい暑さの中、収穫、調製、トマトの栽培管理、除草作業など、とても頑張ってくれました。「農作業はやっぱり大変だ!」という実感と共に、夫々何か掴んで帰ってくれたように思います。

近い将来、彼らが地域の担い手として、我々と一緒に農業や地域の活性化に取り組んでいける日が来ることを期待しています。