「チャレンジテストは内申に直結するぞ!」
「失敗したら通知表下がるぞ!」
大阪府の中学1・2年生のお父さんお母さん、学校の先生にこんな風に言われて、焦り始めているのではないでしょうか。
類塾にも生徒さん・保護者様からの問い合わせが多く寄せられています。
結論から申し上げますと…
「高校入試にチャレンジテストは大きく影響しません!」
❏チャレンジテストとは?
チャレンジテストとは、大阪府教委が2015年度に公立中学校などで導入した独自の統一学力テストです。
目的の一つに「中学校間の評定の不公平さをなくす」ことがあり、チャレンジテストの結果(本来の学力)によって各学校は評定(≒内申)を修正します。
なお、今年度のチャレンジテストは平成31年1月10日に実施される予定で(中学校3年生は実施済)、1年生は、国語・英語・数学の3科目、2年生は、主要5科目(国英数理社)が試験科目です。
❏チャレンジテストの内申への影響力は?
「チャレンジテストは内申に直結するぞ」と脅すような先生もいらっしゃいますが、チャレンジテストによる内申への影響はあまり大きくありません。
それは、チャレンジテストによる評価の仕方=『評定の範囲』を押さえてみると明らかです。
※『評定の範囲』…チャレンジテストの結果によって作成された、府教育委員会が示す得点の範囲を示したもの。
大阪府/「評定の範囲」について
下記は昨年度の『評定の範囲』です。※例:中2数学
<評定の範囲>
評定5 100~69点
評定4 98~49点
評定3 83~20点
評定2 55~1点
評定1 37~0点
捉えやすくするため、再構成すると…↓↓
100~99点 評定5確定
98~84点 評定5,4確定
83~69点 評定5,4,3
68~56点 評定4,3
55~49点 評定4,3,2
48~38点 評定3,2
37~21点 評定3,2,1
20~1点 評定2,1
0点 評定1確定
例えば、数学の評定が5の生徒は、69点以上を取っていれば内申に響くことはない。
評定で5を確定させるためには、99点以上取る必要がある、ということになります。
これは、府教育員会からすると、
例えば、チャレンジテストで98点~49点の生徒が評定4なら、妥当かつ信頼できる評価だと見なすということ。逆に、チャレンジテストで40点なのに評定4なら不当にオマケしていないか、100点なのに評定4なら不当に評価を下げていないか、という疑問をつけるぞという意味です。
しかし、そもそも点数の範囲が広すぎて、殆ど意味をなしていません。
つまり、チャレンジテストで大失敗しても、学校成績で文句のない成果を出していれば評定を下げる決定打にはならない、と言うことです。
多少意味があるとすれば、普段素行が悪いor一学期に大失敗した場合です。
例えば、84点以上を取って評定4以上確定の範囲に入る、56点以上を取って評定3以上確定の範囲に入る、などです。
しかし、この数値は昨年度のものですので、今年何点取ればいいかは分かりません。
つまり、チャレンジテストでいつもより少し点数が悪くても影響はないし、
大失敗したからといって評定が絶対に下がるという訳でもないし、
評定を上げるために何点とるべきなのかは定かではありません。
❏焦りは不要!
チャレンジテストは、学校による評定(内申)が妥当かどうかを確認するための一材料にすぎません。いつもの力が発揮できるように、安心して取り組みましょう!
焦りや不安から応用問題や難問ばかりに手を出せば、大幅に失点する可能性が高くなるだけです。
類塾では、無駄な対策に時間を費やすことのないよう、上記のような情報に加え、作問傾向や取り組み時の頭の使い方などをレクチャーします。
冬期講習で実施される「チャレンジテスト対策授業」にもぜひご期待ください!(対象:中1・中2・中2SSSクラス)
類塾なら、情報面、対策面、万全です!