総括を通じ実感する、志を基盤にした共同体の凄さとありがたさ!

2019.6.20

(5/23の記事で紹介した)類グループが運営する「新時代を拓く新理論の探求サイト【るいネット】」への未投稿問題の総括。

※参照>自主管理甘くない。問題が起きた時、集団をどう統合するか?

 

Q.総括の後、社員の意識、行動がどうなったでしょう?

私がまず何より大切にしたかったのは、これは該当者に限定した問題ではなく、組織の体制課題の次元にあること。そして、皆が当事者として集団を創る共同体にとっては、どんな体制問題も「みんなの課題」であること。

そのうえで、総括ポイントは「3つの視点」が大事だと考えた。

【1】闘争次元

現在の闘いの地平(闘争次元)への認識。そこで志をもって闘う意志、覚悟。

【2】認識の必要

今や「追求力がすべて」の時代において、闘いのどの局面においても認識力が勝敗を決し、益々それが顕著になることの認識。

【3】共同体の位相

共同体である類は、志を同じにする仲間が、その実現に向け追求・闘争するために共に創る集団であることの認識。

ここを焦点に各部署で扱ってもらったうえで、全員が集まって行う経営会議で総括を行った。

■総括の直後、どうなった?

最初に、この問題が皆の問題・課題であることは、全員がスッと受け止め当然のように共認できた。

ここが共同体である類グループの“最も”凄いところ!

普通の会社であれば、上司が違反した該当者を呼び出し反省と改善を求め、該当者以外は関係のない傍観意識で終わる。全体で総括が行われたとしても、上からの命令違反への処罰と再命令にとどまり、今回のような組織課題として皆で追求することはまずない。

このことだけでも、他社には真似できない、類メンバーの組織の当事者としての『共認力』の凄さを実感する。

次に、総括は、若い世代から「るいネット」の位置づけの理解に留まる発信、ベテランでも長年にわたる認識吸収が“お勉強”に留まっている発信もあったが、日ごろ社外で高い圧力を受けて闘っているメンバーからの、教育革命、業態革命と呼べる「今の闘争次元」、「日々の仕事と認識がつながっている」、「今の闘いは認識闘争であること」の生々しい現象の発信を機に、グッと引き締まった空気に包まれた。

そして追求が進む中で、社会を対象にした闘争次元、その勝ち筋は新認識であることに“腹から得心”する気付きを得て、認識を何としても吸収する!使う!「認識の必要」が高まるまたとない機会になった。

この『認識転換の柔軟さ』も類メンバーの凄いところなのです!

■そして、1ヶ月後の変化は?

◇認識の追求機運

るいネット投稿の「グループ追求」の場で、これまで類グループが構築してきた構造認識を扱うグループが増え、更に若手がベテランを巻き込んで構造認識を学び、追求する場を主体的に企画して行うようになり、「認識への追求機運」が急速に高まっている。

◇闘争次元を高める動き

日々の設計においても、若手も構造認識を使ってプロジェクトの社会背景や施主の期待を掴もうとする意識が高まり、自分課題に捉える狭い領域を超えた「全体視点の発信」が増えている。

また、最前線の営業戦略ミーティングに、企画やディレクターの設計メンバーも参加し、プロジェクトを社会地平の闘争次元に高める「志」を注入する動きが活発になってきている。

◇共同体を上昇させる動き

その他にも社外での打合や人材育成など、日々のどんな課題においても、認識力と人間力で「共同体をもっと良くするためにどうする?」の意識・動きが上昇し続けている。

■総括後、日を追うごとに意識が高まるのは?

未投稿という業務違反のレベルではなく、共同体の位相、社会を対象とする闘争次元の『深いところから追求する総括』を行ったことで、認識への可能性を“腹から得心”した。そのことで、「志」を喚起し、やる気・活力を押し上げ、「主体意識」が急速に上昇した。

この深いところからの追求が可能なのも、共同体の類メンバーだからこそ!

■共同体は完璧ではなく、柔軟に適応する集団である

これからも様々な課題が発生するだろう。しかし「自らが集団をつくる、社会をつくる主体意識をもつ同志で構成される共同体」だから、どんな問題・課題も皆の課題として追求し、更に集団を強くしていける。

今回の総括を通じ、『志を基盤にした共同体の凄さとありがたさ』を改めて実感できた。

大阪設計室長 麻丘