◆事実とはなにか?
設計室では、建設コストの上昇調査や、建築計画における災害対策(BCP)等、日々追求課題を皆が担っています。
それらの課題群は、施工会社や建材メーカーと共同して行いますが、その際に改めて感じるのは、類設計室の追求(姿勢)や、それがどれほどの強み(武器)になっているか、ということです。
類設計室(=類グループ)の追求の根本(ベース)は、どんな課題であっても、まず
「事実はなにか?を押さえる」
ということにあります。
この”事実”というのは、情報とか状況とかそういった浅い(薄い)ものではなく、その構造(歴史構造や社会構造、組織論や人や想い(脳)の成り立ちまで・・・)を掴むということです。

※類設計室案件の現場写真:みんなの力で、日々、工事は進んでいきます。
◆なぜ、事実追求が「強み(武器)」になるのか?
この”事実を押さえる”という行為(=追求)は、他社にはありません。
今回、色んな会社の方とコストについてお話しましたが、コスト数値に対して、
「上がっている・下がっているという押さえ」はあっても、
「なぜ上がっているのか?その背景は?思惑は?他との繋がりは?」という部分への言及(追求)はありません。
もう少し正確にいうと、もし、事実・背景があったとしても、そんなに重きを置いていません。最終結果がわかることが目的だからです。
しかし、この違いが決定的に組織・集団の勝敗を分けます。
◆事実追求が活力創造し、集団を大きくする
例えば、今回の打ち合わせは、コスト上昇というシビアな話に対し、各担当の方々は、最初こそ「何を言われるのか?」とかなり緊張した面持ちでした。
でも、事実追求ベースで色々聞いていくと、苦労話や現場でのエピソード、彼らの想い・職人の想い、組織の想い(志)を話してくれます。
見る見る内に、相手が追求にのめり込み、(互いに)活力が上がっていくのがわかります。
こういった人々の意識潮流が事実(=社会)そのものであるし、こうして共に追求する仲間を創っていくことが、集団を強くします。
だから、事実追求と活力創造は表裏一体で、集団を強くし、勝利に導くのです。
そして、それを成すための武器が、類グループが創立当初から追求し続けている、歴史構造群等の事実認識そのものなのです。
これからも、類設計室・類グループは、日々追求し、挑戦し続け、勝利していきます!
大阪設計室 西田美和