【最強勉強法】彼が勉強法を変えるまで ~抵抗の果てにたどり着いた境地~

2019.2.26

高校私立入試では、

灘・東大寺・西大和「全員合格」!

そして、96校中83校で「全員合格」

と、類塾生が大健闘でした!

これを、まだ類塾へ通っていない生徒の保護者さまへお伝えすると、「類塾は頭のいい子がいく塾だから」とか「類塾の勉強法がたまたまその子にあっていたからじゃない?」なんて言われてしまうのですか、それは事実ではありません。

先日、ある難関私立高校に合格した生徒も、その高校に箸にも棒にも掛からぬ状況だったし、類塾の授業で必ず実践する音読を半年前までやろうとしませんでした。

そういう子が、「高速音読が面白い」と思えるほどまでの大転換を経て、合格しているのです。

 

■「問題演習絶対!」「音読は嫌い!」

その生徒は「文字を見て理解するのが勉強だ」と思い込んでいて、音読は意味がないと思っている子でした。

文字偏重だからこそ国語や英語が苦手なのに、ひたすら問題演習を行い、分からない問題は質問するというやり方を繰り返しており、そのやり方を、成果が上がっていないのに、全く変えようとしませんでした。それも、つい半年ほど前まで。

 

問題を解くことを目的に文章を読むと、目の前の対象を自分の利益のための道具にしてしまいます。こうやって、目の前の対象に純粋に同化しようという気持ちが欠落してしまうと、本文の内容理解など深まるわけがありません。だから、「高速音読」で対象に徹底同化するのです。

私自身、高速音読に没頭することで「理解してやろう」「正解したい」などの邪心が消えることを体験しているし、仕事でも、類塾がとことん追求した「最強勉強法の根拠」や「授業の運営基準」を音読して徹底同化する中で、追求不十分な「自分のやり方」「自分の考え」を捨て去ることができたので、強い信念を持って、授業で類塾の最強勉強法を実践しました。

そうやって信念を持って接していく内に、文句ばかりで音読を全く取り組もうとしなかった生徒たちも、いつの間にか毎日教室に来て英語の昔話や国語の論説文、古文の高速音読にひたすら没頭して取り組むようになってきました。

それでも冒頭の生徒は、音読中に細かいところの言葉の意味が気になったりして、まともに取り組もうとせず。。。

これを「この子には音読が合っていないのかな」で流してしまうことなんて、できません。

この勉強法こそ最強の勝ち筋であるということを、授業中、生徒相談の際、何度も何度もこれでもかというぐらい伝え続けました。

 

■入試直前、「あとは高速音読だけやっとく」

そんなことを繰り返しているうちに、私もびっくりするぐらい、この生徒が急激に変化してきました。

自習室へ来ても頻繁にエントランスに出てくる。どうやらサボっているわけではない。見ていると、なんと、高速音読をするためだったのです。

タイマーを使って5分間高速音読に没頭した後は自習室に戻り、15~20分ぐらい自習室で5分毎に課題を変えながら取り組み、またエントランスへ出てきて高速音読に没頭しています。

そのうちに、授業をしていて、彼が怖いぐらいに能力上昇していくのを感じるようになりました。それは、入試直前に

「もう最高水準特進問題集の問題なんか簡単すぎて面白くないから、あとは高速音読だけやっとくわ。」

なんて言えてしまうレベル。

 

私は、彼が難関私立高校に合格したことよりも、「文字脳」から「聴覚脳」に転換してくれたことが本当に嬉しかったのです!

 

■生徒は悪くない。すべては大人の責任。

今思えば、冒頭の生徒が「演習絶対、音読意味ない」と思っていたのは当然のことで、講師が、つまり私自身がこの生徒のことを本気で変えようとしていなかったから。

生徒たちに「成績第一」「話し言葉より、文字や書き言葉の方が上等(位が高い)」など間違った考え方が植え付けられているのは、私たち大人の勝手な都合や固定観念を押し付けた結果です。

にもかかわらず、生徒たちが「演習絶対、音読意味ない」などの誤った勉強法を変えないことを生徒たちの責任にして、「自分のやり方を捨て去れ」というのはまたもや講師(大人)の勝手な都合だと思うのです。

 

だからこそ、深い反省が必要であり、反省するのであれば、講師自ら決死の覚悟で変わろうとするのが当然。

類塾の講師はそう考えて、今日も、生徒たちの前に立っています。