研究施設の設計は未来の社会をつくること

2022.7.4

私たちは「活力ある社会」を設計することを目指しています。その一環で最近多く受注させていただいているのが研究施設の設計です。

研究施設は最先端の可能性を開くために日頃から研究を重ねている場所。現在の研究が未来の社会を築く基盤になることを思うと、研究施設の設計はまさに社会をつくる器づくりだと考えています。今回は私たちの研究施設設計への取り組み姿勢を紹介します。

 

1.研究施設設計=組織改革の一環

研究施設の経営者の方々と話をする中でよく耳にするのが「研究者のたこ壺化」。

研究熱心がために研究室に篭りっぱなしになることも多いようです。周りとのコミュニケ―ションも減り、いつのまにか研究内容が社会のニーズから逸れてしまうなんてことも。。

類設計室では、できるだけオープンなつくりのラボを目指しています。交流や発表の工夫を計画に盛り込むこともありますが、研究者の方々の意識を変えていくことも合わせて進めていく必要があります。実際に現場で仕事する研究者も巻き込みながら、研究者の働き方や組織体制まで踏み込んで一緒に改革することで、はじめて良い研究施設が出来上がります。

 

2.脱ゼロから設計

企業によって研究の内容は多種多様です。化学系もあれば生物系の実験もあります。各企業の研究内容に適した設計をすることは当然ですが、実は共通して高い評価を得られた設計ポイントも多くあります。動線に合わせたゾーニングの考え方、薬剤で劣化しにくい材料の選定、女性研究者の多い施設では冷え対策を講じた空調方式など、多くの実績をもつとそれだけ知見が蓄積されていきます。ゼロから組み立てるのではなく、ラボ設計に精通したメンバーを交えながら他の案件で上手くいった視点を議論することで、案件を横断したラボ設計の型を進化させています。

研究施設の設計は未来の社会の基盤づくり。良好な環境で研究に打ち込めるよう、いろんなノウハウをかき集めながら、それに応える設計に取り組んでいます。