類農園だからこそできる『生産者まるごとブランディング』①
2022.5.25
類農園で営業を担当している小川です。
類農園の事業は、
◯自社農場での『野菜・米の生産』
◯三重・奈良・和歌山の生産者さんの『農産物を販売する直売所事業』
の2つが柱です。
その中で、“いかに地域を活性化していくか?”を常に考えて、活動しています。
「地域活性化」や「地方創生」はよく聞く言葉ですが、地域が活性化するって、具体的にはどういうことでしょうか?
◆生産者の活力源は「良いものを作って、それを知ってもらえること」
類農園直売所には約500軒の生産者が出荷しています。
例えば同じ茄子でも、どの生産者が作った茄子なのかわかるように販売を行っています。
その生産者がどんな人柄なのか?何を考えて作っているのか?どこにこだわったのか?味がどう違うのか?など、商品の姿かたちだけではなくて、味や安全性、さらには生産者の志まで、「まるごとブランディング」してお伝えしています。
市場や農協へ出荷する場合、農産物の評価は「市場で決められた規格通りなのか?」で決まります。例えば「大根L」の規格は、“1本1㎏で、傷や変形が無いか”。
味も、農薬の使用状況も、生産者がどこにこだわったか?も関係ありません。
価格も全体の集荷量によって左右されます。だから、例えば奈良県の生産者が「これは良いものができた」と思っても、北海道などの地域がたくさん出荷できる時期であれば安くなってしまうのです。
その結果、生産者の意識は「市場で評価されるか=いかに形を揃えるか?」になります。あまり使いたくない農薬や化学肥料を使わざるを得ない、また値段相場は「自分ではどうしようもないこと」と、半分諦めてしまうのです。
これでは活力は上がりません。
生産者の本心は・・・「おいしい、安全なものを作りたい」。
生産者が本当に「嬉しい」「また作ろう」と活力が上がる瞬間は・・・
おいしくて安全な納得いくような野菜が作れたとき。
それがお客さんに伝わって「おいしい」といってもらえた時です。
言葉にしたら、当たり前ですが、その当たり前が難しかった。
だから、その当たり前を実現できる流通の仕組みをつくることを、類農園直売所はやってきました。
それが「生産者まるごとブランディング」です。
類農園の活動の結果、生産活力があがった農家さんはたくさんいます。
そこで次回の記事で、そんな地域の活力上昇に繋がった事例をご紹介します。
⇒生産者まるごとブランディング② 成果と活力上昇事例を紹介♪