原理追求が、社内外の仲間を巻き込み、追求を深めていく!

2022.5.16

木を使った空間にいると、穏やかな気持ちになり落ちつきませんか?

木を使った空間は、五感に与える快適性や安定的な温熱環境によって、より快適で本源的な建築提案につながる可能性を持っているからなんです。また、将来の持続的な森林資源の持続や、カーボンニュートラル、SDGsの実現の観点からも、社会的に「木材」に注目が集まっているのです。

一方で、木は「自然素材」。呼吸や経年劣化をする「生きている素材」

だからこそ、人工素材と同様の考え方で、木の空間を設計しても、見え方も、空間の感じ方も大きく異なるため、上手くいきません。

そんな時、同じような悩みを感じているメーカーさんがいることが分かりました。

◇未知課題だからこそ、自領域を超えた追求が不可欠。

未知課題の追求では、社内の知見だけ、自領域の追求だけでは答えは出せません。

共通の課題意識を持っているということは、巻き込んで一緒に追求するチャンスです。

課題の中身を共有し、深堀りすることで、一緒に追求することの展望を見出し、協働の追求を実現できました。

「木を活用した快適で、心も身体も健康になる空間提案」を目指して、照明メーカー、木建材メーカーと協働で追求を始めています。

木材利用の社会背景から、木が持つ特性を原理まで突き詰めて一緒に追求することで、分かってきたことがあります。

快適な空間形成の要素となる木と光環境の関係性について一部紹介します。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

◇木の空間が与える印象は、木の特性と光の波長が関係していた!

例えば、木とコンクリートに同じ白色の照明の光を当てて比べてみると、コンクリートは当てた照明の光のとおりに見えるのに、木は当てた照明の色より、赤っぽい色に見えるのです。(この現象を光の色温度が下がると言います。)

これには、「木の特性」「光の波長」が関係しているんです!

人間の目は光の色を「波長」で捉えています。

人間の目が捉えることのできる「波長(可視光線)」は約380nm~800nm。

可視光線より波長が短い光を「紫外線」、長い光を「赤外線」といいます。

木は波長が短い光(紫外線など)を吸収し、赤色の光(赤外線など)を多く反射するから、色温度が赤っぽい色に近づきます。

追求していく中で、木の多孔質な構造が、上記の原理の要因のひとつなのではないかということが分かってきました。

また、木は紫外線を吸収してくれることと、木目の凹凸による光の散乱で目が疲れないという効果もあります。

こういった木が持つ特性が、木の空間に「温かみがある」「リラックスできる」という印象を与えるひとつの要素なのです。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

◇原理追求が、社内外の仲間を巻き込み、追求を深めていく!

原理から追求しているからこそ、追求の輪も、中身も広がっていることを実感しています。

一緒に追求しているメーカーさんからも「やっぱり、突き詰めて追求するのは楽しい。」との声があり、未知課題追求へのワクワク感も高まっています。

日常の場面でも、仕事の場面でも、未知課題だらけ。

とことん原理まで突き詰めて追求することが、成果にも、(クライアントや社内関係なく)相手との充足にもつながっています。

 

メーカーさんとの協働追求で、机上だけでなく、実感とすり合わせるためにも実証実験を予定しています。

引き続き、追求内容を発信していきます。