構造設計者こそ歴史に学ぶ!?~法律や規準は先人たちの生々しい追求の軌跡♪~

2022.2.21

みなさんこんにちは!

今日は類設計室の構造設計のお話です。

 

建物を使う人たちの安心安全を守る構造。

だから、法律や設計規準もしっかり決められている、それらを守って設計や計算をしなければいけない。おカタいイメージ。そう捉えると構造設計ってあまり面白くなさそうです。

 

でもこのカタいイメージを生み出している法律や設計規準も、人が作ったもの。

作られた当時の情景に想いをはせると様々な可能性が見えてきます。

 

というのも、最近構造メンバーである自主追求を始めていて、

テーマは“日本における建築構造基準の変遷”

そう、歴史を追求しているんです!

私たちが日々向き合っている構造設計に、密接に関係している「法律や設計規準」。

それが、どのような背景で、塗り重ねられ変わってきたから今の基準があるのか、を掴むことでもっと柔軟に設計規準を捉えられないか?という事で始まりました。

 

そこでは、

「○○に対しては1.5倍の安全率をとっておくこと」

「△△の場合は□□においても必ず崩壊しないことを確認すること」

といった、単なる数字や決まりではなく、その以前の、

例えば、

・ 地震の際に墓石が倒れているのを見て、地震力というものが働くということを掴んだり

・ 衝立(ついたて)を入れたトランクが壊れていなかったのを見て、壁を入れたら建物の損傷が小さくなるのを掴み、耐震壁の重要性が認識されるようになったり、

・ アメリカ流の建築技術が日本中に普及する中、軽快な鉄骨柱に鉄筋コンクリートで巻くというSRC造を提起し、その直後に発生した関東大震災でほぼ無損傷で済んだことから、規定が見直されることになったり、

・ 今となっては当たり前の溶接技術もより強度の高い戦艦をつくるための追求から始まっていたり。

 

などなど、当時建築界を牽引していた先人たちが身の回りの世界を捉えるところから始まります。

日々の現象に対する感度の高さ、この未知な現象を明らかにしたい!(今後の日本の繁栄のため)整備するには!?と追求し切り、法律にまでしたエネルギーの大きさに驚かされます。

 

「法律や設計規準」はこんなに生々しい先人たちの感覚や追求のなかから生まれてきているのです。

 

前例もなにも無い所から設計基準や法律をつくり、塗り重ねてきた過程を見ていくと、本当に凄い!と、畏敬の念が沸き起こってきます。

 

そう思うと、既定の範囲、枠、対象の中で考えるというのが、いかにもったいないか。

なんでその現象が起きるのか?現象の本質はどこか?とつかんでいけば、枠と思っていた「法律や規準」も先人たちの追求の軌跡

そうなれば、先人たちのアイデアが実際にどういう事なのか模型を使って揺らしてみたり、大学と共同で実験をしたり、、、日々やってみたいこと、さらに明らかにしてみたいことがどんどん出てきます^^♪

そして、各方面のプロの方々にも連絡を取り、巻き込んで、会話して、実現可能性を探っていきます。

 

そう、先人たちの後の道を繋げていくのは、私たちなんです

 

自在な発想で新しいもの、面白いものを生み出したい!
そんな未知なる追求に自分も挑戦してみたい!

という方、お待ちしてます♪ ぜひ、一緒に作っていきましょう!

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