子どもたちが元気いっぱいになる幼稚園

2021.9.27

現在、東京都文京区で、「子どもたちが元気いっぱいになる幼稚園」を建設中です。
目指したのは、「うごきまわれる園舎」「自然を感じる園舎」。

体をうごかすことで、心もうごき出し、まわりの友達との関係も深まっていきます。
体が動けば本能も刺激され、遊びの中からいろいろなことを学ぶことができます。
頭であれこれ考えてしまう大人たちは活力を失って見えるのに対して、幼稚園の子どもたちは体をうごかすことで体も心も元気いっぱいです。

 

□行き止まりがない、うごきまわれる園舎
都心とは思えないほど豊かな自然が残っている園庭には、高さ20mの大ケヤキを中心に、様々な実のなる木や池、土の地面など、子どもたちには魅力的な場所だらけです。
その園庭と一体となった建物を作り、園庭から屋内に、屋内から園庭へと自由にうごきまわれるようにしました。
園庭と繋がる半屋外のデッキ(屋根はあるが壁はない)に面した保育室は、隣の保育室と引戸で繋がっており、引戸を開け放せば保育室から保育室に、さらにデッキから園庭へとぐるぐるうごきまわることができます。
他の組の子どもたちとも一緒になってうごきまわり、思い思いの場所で外遊び、内遊びができる、それを先生方がみんなで見守る、死角のない見通しのよい園舎としました。
自然や廻りの子どもたちからの様々な刺激を五感で捉える中で右脳が解放されていき、共認回路がしっかり形成される園舎を目指しました。

 

□自然を感じて適応能を育む園舎
冷暖房もうごきまわる子どもたちのために工夫をしています。密室を均一に温度調整するのではなく、窓や扉を開けたままの状態で、子どもたちが遊ぶ場所を中心に冷暖房を行います。冷暖房の空気を床面からゆっくり吹出して、子どもたちの活動域だけを(床から2m程度まで)冷暖房し、暑ければ涼しい場所に移動してもらう、そんな考え方です。
日差し、日陰、温度、風、匂い、風の音など、自然には様々な情報が溢れています。人工的に環境をコントロールし過ぎないようにして、遊びながら季節の移ろいや自然の声を捉えられるようにして、適応能を育んでいく園舎としました。

 

□子どもたちを優しく包み込む木造園舎
このような建物を、木造で作っています。
子どもたちの身体のスケールに合うように、細く細かい部材が協力して支え合う構造としています。
子どもたちが触れる場所はできるだけ木仕上として、優しい表情としつつ衝突安全性にも配慮しています。
また、建設のために伐採したクスノキはベンチやコカリナに生まれ変わる予定で、子どもたちの心に残り続けることでしょう。

完成は来年春。早く子どもたちの歓声が響き、元気にうごきまわっている新園舎を見てみたいと思っています。