正解のない課題に取り組む、未知なことに挑戦するから夢中になれる

2021.7.19

弊社が設計を担っている葛飾区立水元小学校は、これまで地域の方々や教職員とのワークショップを何度も重ねて設計を進めてきました。そして、先日はじめて水元小学校の児童に参加してもらう共創スタジオ(ワークショップ)を2日連続で開催しました。今回は、その時の様子と設計者として感じた気づき&可能性をご紹介します!

 

追求テーマは、「水元らしい学校を考えよう!」「木を活用した校舎を考えよう!」の2つ。

こどもたちが毎日をイキイキすごせる居場所をつくるための追求です。たくさん夢中になれる時間を創る、仲間と、自然と一体になって行動できる、そんな学校をこどもたちが主体になって考えました。夢中で追求するこどもたちの姿に接することで、わたしたち設計者も、こどもたちの未来のためにあらゆる可能性を追求していこうと活力の上がる追求イベントとなりました。

 

~準備~
こどもたちとのワークショップで準備した仕掛けは、
・こどもたちが歩きまわって思考できるように発想のアイディアとなるコーナーを設置
・模型やパース、アイディアのヒントとなるカードなどたくさん
・さらに本物のデザイナーによるスケッチの動画の披露!など

こどもたちが上手く使ってくれるか・・内心ドキドキしていましたが、授業開始と同時に各コーナーはこどもたちの好奇心は全開!

こちらの心配はあっという間吹き飛び、こどもたちは新しくなる学校をどんな風にしていきたいか、ことばを使って、絵に描いて、それぞれの想いをつくりだすのにみんな無我夢中!

 

~ワークショップ開始~
夢中になっているときは、自らの内発=やる気と行動が一体となっています。だから脳内もドーパミンやノルアドレナリンなどの追求系物質がたくさん出てきて高い集中力が持続します。
「夢中になる」ことの効果はいくつかあげられています。

1.充実感がえられる
・充実感とは、なにかに夢中になった後に「楽しかったな」「もういちどやりたいな」とおもう気持ちのこと。
2.肯定感が高まる
・困難な場面にあっても、常に現実を肯定し可能性を見出す力が高まります。なにかに夢中になることは、逆境にも打ち勝つ心を育てます。
3.クリエイティブになる
・夢中にものごとに取り組むひとは、「あれもできる」「これもできる」と行動や発想のレパートリーが広がっていく。クリエイティブになることが可能なのです。
4.受容力が高まる
・行動のレパートリーが広がっていくことは、感情面でも想像力が豊かになる。これが仲間に対する思いやりを深め、社会性も高まっていく。

夢中になっていると、あっという間に時間は過ぎてしまいます。

 

~毎日をくらす場所、生きる場所~
こどもたちのスケッチに「学校で楽しく、くらせるようにしたい」という言葉がありました。
こどもたちにとって学校は、学びの場であると同時に、毎日の暮らしの場、生きる場所です。
今回こどもたちがこんなに夢中になれたのは、自分たちのくらす場所を自分たちでつくるという正解のない課題に取り組めたこと、未知なことに挑戦することができたから。
なにかをつくりだす、つくる側に立ったとき、充実感や肯定感は高まっていき、ますますひとは夢中になっていく。

夢中になっている姿は波動のようにまわりにも伝わっていきます。
こどもも大人も関係なく、みんなが一体となって学校の未来をつくりだしていきたい。こんな期待にこれからの設計で応えていきます。