文字頼み・機械頼みの無能人間から脱却せよ!~手描きスケッチで右脳が働きだす~

2021.6.28

現代人は脳の3%しか使っていない、と言われています。試験勉強を強制され続けた現代人は、左脳偏重で右脳を封鎖してしまっており、そのままでは社会では使いものにならない!とも。

・・・では私たちが日々追求している、建築設計の現場ではどうだろうか?

■右脳を解放して設計してる??

最近はPC性能が格段に上昇し、CADやBIMといったツールが劇的に進化し、設計の現場では欠かせない存在となっています。しかし、このPC操作の多くは、論理性、合理性、分析力に長けた左脳を主に使っており、やはり右脳が解放されにくい状況にあると言えそうです。

しかし、社会の公器たる建物、その設計の質は、人類ならではの創造性を発揮できるかどうかにかかっています。その創造の源泉は対象への同化追求にあり、その決定的な統合アイデアを生み出す「右脳」を解放できるかどうか、が鍵を握っているのです。

私は「右脳を解放するにはどうする?」を常々考えてきましたが、その答えのひとつは、全身全霊で描くスケッチにあり!と確信しています。スケッチする指先の感覚は右脳と直結しており、右脳発のアイデアを体と心で絵にすることで、右脳発の神経回路が太くなってきた実感があります。

 

■右脳発のアイデアをストレスなく素早くアウトプット!

私の場合は、風呂につかっている時、移動している時、多くは仲間と議論、追求している時に右脳が解放されてアイデアが『降りてくる』・・・そのアイデアを中核として勝った設計コンペもしばしば。

その一例が下のスケッチ(某企業の新開発を生み出すための場)ですが、これは「降りてきた」イメージを5分で一気にスケッチし、仲間の評価をもらい『これで行こう!』と→その後左脳も使って提案統合して勝利!→→→現実的な要件を幾度も塗り重ねて、建築として実現しました!!)

頭の中の、生のアイデアをPCで表現するには時間がかかりすぎてストレス大! PCいじっている間にイメージが劣化!・・・とイライラした事もありましたが、その点手描きスケッチは最も素早くダイレクトにイメージ表現できるのです。

 

■設計はチーム追求の塗り重ね・・・手描きスケッチの効果-2

肉筆のスケッチは見る人にも必ず響く!!

チームミーティングでは、手描きスケッチは相手によく伝わり、共認形成に絶大な効果を発揮します。その場で簡単に描き替えられ、新しいアイデアも塗り重ねて手軽に更新、高度化できる。だからチームの前進感を生み出せる!

そう、手描きスケッチは、建築設計の起点(一歩目)となり、チーム追求を前進させ、実現に近づける武器になるのです。

 

■スケッチ力を身につける自主グループ追求

昨年から、手描きスケッチ力を体得し、右脳発の設計品質上昇を目指し、自主グループ追求の場を開いています。基礎的なところでは、私自身が実践を通して「型」としたパース描画の原理などを伝授。最低限のデッサン力を身につけてもらい、瑞々しいアイデアをどんどん表現できるようになってほしい!

先日のテーマは、自分たちが働くオフィスを『全ての活動を“勝ち”につなげる』という組織目標の軸上で、空間改良イメージを描く事。まず、参加者全員で議論し一定のイメージを共有したあとに、チームに分かれてスケッチに取り組みました。

・・・若手主体の取組みでしたが、どれもいいスケッチが出来上がっています。

↓↓ 論より証拠♪ ↓↓

■絵を描くハードルをさらっと超えられた!

最後に、参加者の感想で締めくくりたいと思います。

いい言葉やイメージが頭の中にあっても、それを正確に、そして早く形に出来なければ、みんなと充足できないし何より実現しないが、その点スケッチは可能性。原理・原則を守るだけで大きな武器(共認ツール)となる。』(3年目・計画設計部門のホープK君)

『描きながら「みんな喜んでくれるだろうな、もっとこうしたら良くなるな」とワクワク感のプラス思考が自然と湧いてきた』(2年目Yさん)

『「絵の描き方を学ぶ」というよりも「みんなが勝つオフィスをつくる。言葉をイメージに(絵に)」という入り方だったので、絵を描くハードルをさらっと超えられた! 不安なままでは、こんなにも手が動かないのか―! 逆にスウスウ描けるってことは、明確にイメージできてる+楽しい!で満ちているんだろうなー!という気づきあり!』(機械設計部門の新人Aさん)

デザイン課題も、個人の枠にはめず「みんな課題」として仲間と取り組むのがいいようですね♪