建物は完成してからがスタート!使い方調査で、子どもたちがイキイキ過ごす場をつくる

2021.4.5

それぞれの建物には様々な利用者がいるため、みんなが新しい建物をすぐに使いこなせるわけではありません。

でも、みんなが楽しく過ごせる、追求が広がるように、存分に使っていただくようにしていきたい。

だから類設計室では、「生涯パートナー」の取り組みとして「使い方調査」を行っています!

 

今回は、京都市京北小中一貫校での校長先生とお話のなかで、「メディアセンターが、想定以上に、先生方が授業にも使ってくれているし、休み時間もすごく賑わっている。ここをもっと活性化する使い方を考えていきたい」という話をお伺いしたため、使い方調査をご提案し、実施させていただきました。

 

 

◆使い方調査を通じて利用の発想や可能性が広がっていく

実施してみると、メディアセンターは、先生にも子どもたちにも、とても活発に使われていました。

 

 

授業で使用していた担任の先生にお話を聞いてみたところ、先生が授業で使ってみると、子どもたちが本を通じて楽しく学ぶことができ、どんどん使いたい人が広がっていったそう!
(調査当日も急遽、授業で使いたいと訪れるクラスもいるほど!)

その他にも、ランチルームは「シャベリ場」のイベントで、交流スペースは学年をまたいだ放課後の演奏練習など、他の学校以上に、それぞれのスペースを活発に使ってくれている様子を見て、いろんな可能性や発想が広がる調査となりました。

 

 

◆利用者と設計者が一緒に使い方を考えていくことで新たな可能性を発見できる

 

調査結果を踏まえて、先生方との報告会を開催させていただきました。

 

各スペースが様々な利用が行われている一方で、中庭やギャラリースペース、そしてテラスなどがあまり使われていなことも分かりました。

 

使われていなかった原因として、実は先生たちはどのように使うのかがまだ分かっていなかったという課題も見えてきました。

 

また、「地域の方にも気軽に学校に来てもらえるようにしたい」という期待もお聞きしたため、設計の意図をお伝えしながら、中庭を読み聞かせの場として図書館と一体的に利用する、展示棚は京北の特徴的な取組みでもある「京北みらい課」の展示に利用するなどの使い方を提案させていただきました。

 

すると、先生たちとのお話でも「使い方を先生が一方的にルールを決めてしまうのではなく、子どもたちと一緒に使い方を考えてみたい!」という想いを発信いただくなど、可能性が広がる場に!

 

そして、「まずはメディアセンターを授業で使ってみた気付きを共有していけるようにしてみてはどうか?」という話など、これからの使い方を一緒に考えていく場として、とても盛り上がりました!

 

 

 

◆建物ができてからも共に追求するパートナー

 

類設計室の志は、今回の使い方調査のように、子どもたちが教室に留まることなく、いろんなところで学びあう、異学年での交流が広がる、そして、地域の方とともに子どもたちが学び合うような学校を、先生方とともに創っていきたいということです。

私たちは、設計者の使命は、建物をつくりっぱなしにするのではなく、運用が開始されてからが非常に重要だと考えています。

実際に建物を使うみなさまとともに、どうすればその場所で行われる活動を広げていけるのか、本気で追求し、生涯にわたって共に創り出す活動を広げていきます。